川端龍子の誕生日にアトリエを見学

2025/6/9(月)

大田区に暮らすようになって、幾人かの画家を知るようになりました。

その中で、一番知らなかった日本画の巨匠、川端龍子。

馬込には、彼が自ら設計した家や美術館が残されています。


裕福な人だけのためでない「会場芸術」を掲げて

「青龍社」を立ち上げ、戦争中も敗戦の年にも展覧会を開催した川端龍子。


自宅に爆弾を落とされて破壊されたけれど、その家を描かずに

庭で栽培していた、きうり、トマト、ナスなどの花が飛び散る様子を描いた「爆弾散華」


画業への情熱はみなぎっていたけれども

終始にこやかに暮らしたらしい。

そんな、ひとりの画家をご紹介したくてainiの体験に登録しました。

巨匠だけどメジャーじゃないからなあ~

と思いつつ 

<日本画の巨匠「川端龍子」作品と居宅を見学>を掲載しました。

お一人のゲストさんが参加してくれました!


今回は、龍子が毎日、絵を描いていた60畳のアトリエから庭を見ることができる、またとないチャンスでした。


庭の新緑、光のきらめきなどアトリエの中からしか見ることのできない景色を見ることができました。


2023年、アトリエに滞在して、庭を眺めたり、歩いたり、猫と戯れたりしながら

庭の気配を描いた谷保玲奈さんの「け這う」の展示も鑑賞。


色彩の美しさに、私は一目ぼれでした。

裏打ちしていない絹に描いた絵の向こうに

ガラス窓からの光が透けて見える・・という体験もできました。


アトリエの木の床を歩いて、見て、感じて、画家たちと同じ空間を共有できる幸せな時間でした。

それをゲストさんと共有できたこともうれしい出来事でした。


体験開催日の6月6日は、川端龍子の誕生日と聞いて、なんだか、うれしい気持ちになりました。

側にいた龍子ファンは、この日を意識して見学に来たそうです!

龍子は、新しいことを始めるのは6月と決めていたそうです。

そういうのも、いいですねとゲストさんとお話しました。


また、秋になったら、川端龍子の展示をご案内したいと思います。

この記事を書いたユーザー

不適切な内容を報告する