種を採り継ぐこと
2025/2/3(月)
畑とつながる台所の教室〈お味噌&豆板醤づくり〉を開催しています。
お味噌づくりに使う我が家の青大豆は、夫が近所の方から種を分けてもらってから約20年近く自家採種しています。
毎年毎年、収穫した豆の中から大きさや形、虫喰いがないなど良い状態のものを、来年用の種として選別します。
2024年は青大豆の乾燥が例年よりも約1ヶ月くらい遅れて、収穫や脱粒作業が全て終わったのが12月下旬になってしまいました。
収穫の「終わり」は、来年の「始まり」です。
自家採種をしていると、こんなところにも「循環」の営みをしみじみと実感します。
これまで自家採種するものを少しずつ増やしてきて、今ではだいたい20種類くらいになります。
自家採種した種は、その育った畑の気候や土の状態、虫などをそのDNAに記憶していくそうです。
だから20年近くも採り継いできた種は、本当に「宝物」そのものです。
近所のおばあちゃんからも、おばあちゃんが採り継いできたいろんな野菜の種を、その思い出や食べ方と併せて分けてもらいました。
そんな種たちは、決してお金で買うことができない尊さが詰まっています。
私たちが食べている豆は「種」です。
種を蒔いて、芽が出て、育って、花が咲いて、虫や鳥が受粉してくれて、実りをつけて、収穫する。
その春夏秋冬を共に生きて、大切に種を採り継ぐのです。
生きるために(種をつけるために)咲く野菜たちの花は素朴ながら、とても美しいです。
でも自家採種をしていないと、野菜の花って見ることがほとんどないのです。
稲も青大豆も、藍もジャガイモ、人参etc…どれも本当に可愛らしくて美しいです。
「畑とつながる台所の教室」では、参加者の皆さんと畑を一緒に観て回りながら、いつもそんなお話をしています。
自家採種することでしかわからない、たくさんの豊かさがあります。
でも私たちはF1種の種も買ってきて、栽培しています。
そのメリット、デメリットをちゃんと学んで理解して、バランスをとることが大切だと思っています。
種は命の源です。
だから正確に種のことを理解しておくことは大切だけど、頭でっかちになると不安や危機感ばかりが募ります。
こうして地味だけど、淡々と手を動かして種に触れていると、無事に収穫できたことの喜びや感謝、この種を蒔く来年への希望で心が満たされます。
そして今シーズンもお味噌づくりができることが嬉しくて、ワクワクしてくるのです♪
手選別をして今シーズンの青大豆が仕上がりました!
そんな我が家の青大豆で、美味しいお味噌を一緒に仕込みましょう!
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美味しい手前味噌を一緒につくりましょう♪
ご参加を心よりお待ちしています!