小さな森のクリスマスリース作り と リースの起源

2024/10/30(水)

リース作りのワークショップを担当してもらっているのは、

ちょっと変わった植物と草花をこよなく愛するフローリスト「Lotus Flower」のシマ先生です。

普段は世田谷のボロ市通り近くでお花屋さんを切り盛りしています。


ワークショップ当日にたくさんの花材をシマ先生が運んでくると、徐々にお店の中が森の香りに包まれていきます。

そうすると、本当に森の中にいるような気分になってくるんです。

色々なグリーンがあるのだけれど、その中でもわたしのお気に入りはコニファー・ブルーアイス。

ヒノキ科イトスギ属。シルバーリーフといわれる美しい色の葉で、とっても良い香り。さすがヒノキ科。

リースに結びつけたり切ったりしていると手に香りが移ってスンスンと手を嗅いでうっとりしたりして。


あともう一つのお気に入りは、ジュニパーベリー。これもヒノキ科で爽やかな森の香りです。

ジンに欠かせないボタニカルのひとつで、見た目がブルーベリーに似ていて可愛らしい。


他にもコレなんだろう??という木の実のようなモノが並びます(いろいろ聞いたけど忘れちゃったから、シマ先生に聞いてみてください!)。

それを赴くままにリースにしていくと、みなさん夢中になりすぎてモリモリに!なります。

完成したリースは本当に皆さんそれぞれ違っていて個性的なんです。


自由に作れるリースワークショップ、ぜひ参加してみてくださいね!

親子で共同作業も大歓迎です。



※追記です。

リースの起源について気になったので調べてみました。


リースの起源は、キリスト誕生以前。古代ギリシャ・ローマ時代まで遡り、常緑樹の枝(月桂樹、オリーブなど)を輪にしたものがリースの始まりというのが定説らしい。戦いで勝利をおさめた英雄や詩人に常緑樹の冠を与え、栄光と知恵を称えるまめのもので、その他にも花嫁の装飾品、亡くなった方へのお供え、豊穣祈願、冬至、新年のお祝いなどに飾っていたんだとか。 その後、ローマ帝国の皇帝がキリスト(カトリック)教を国教としたことからクリスマスにリースを飾るという文化が混ざり合って定着していったのでは?と推測されている。しかも、もともとローマ帝国では12月17日から24日の1週間が多神教パガニズム「農業神サトゥルン」を祝うお祭りで、翌日の25日に太陽神ミトラの誕生を祝う日だったのをキリスト教徒との融和を図ろうと12月25日を「キリストの誕生を記念する日」と定め、両教徒で祝うことで国を安定させる政治的な事情からとの記述もあり。紀元前からの大人の事情がチラホラ。 輪は、始まりもなく終わりもない永遠を表し、常緑樹は生命力を表し、木の実は豊穣を、スパイスやリーフの香りは殺菌抗菌作用もあり魔除とされている。〆縄にも通じるところのある効能だ。 ついでに、クリスマスツリー自体もキリスト教由来ではない!?という説について。諸説あるそうだけど、北ヨーロッパに暮らすゲルマン民族の冬至のお祭り「ユール」からきているのではないか?説。ゲルマン民族は「ユール」のとき、樫の木を「永遠の象徴」として祭祀で崇める対象としていたそう。現在でもスウェーデンなど北欧諸国ではクリスマスを「ユール」と呼ぶ風習があるんだとか。 人はどの国でも、どの時代でも、願うのは豊穣と健康ですね。

しかし、土地の風習を吸収していくキリスト教にたくましさを感じた次第。


カトリック・キリスト教による正式なリースを飾る期間とは?

クリスマスから数えて4週間前の11月30日に最も近い日曜日『アドベント(待降節)』の始まりの日から、年明け1月6日の公現日『エピファニー(イエス・キリストが公の場に姿を現した日)』までとされています。


調べるとまだまだ奥が深い、、、

現在では世界中で宗教というよりも、季節のイベントで楽しんでいるように思います。

とくに日本だと〆縄を飾るので、掛け替えるか、オーナメントを少し変えてお正月っぽくアレンジし直して飾るのもアリですね。







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