伊東深水の画塾と住まいがあった池上梅園
2024/3/1(金)
昨日は、大田区立郷土博物館主催のご案内でした。
由緒ある和室で学芸員の方が「池上梅園」が
どのような土地であったかをお話ししました。
現在、馬込の大田区立郷土博物館で開催されている
「花香る大田の梅林」の企画に合わせたイベントでした。
事前にお話の内容は聞いていたのですが、
お客様用に再度つくられたパワーポイントの資料はすばらしいものでした。
内容もお宝物でしたが、
パワーポイントの工夫のスキルが高くて、
根気よく資料を作られたのだなあ・・と感心してしまいました。
(パワーポイントのスキル低し・・)
学芸員の方が資料を探し調査し、設計図も添えて、
伊東深水が住んだ家やアトリエを紹介しました。
50畳のアトリエは、総檜造りで三方がガラス張り、
大きな池のある野趣あふれる庭園に囲まれていたそう。
たくさんの樹木が植栽され写生したらしい。
その面影の残る池上梅園。
和室での説明の後、園内をご案内するのが私の役割です。
園内に建てられた二つの茶室も公開されていました。
趣向が凝らされた茶室内に皆さん「すばらしい」を連発。
講義の後、その内容を確認しながら歩くのは楽しいですね。
今年は梅の開花が早く、昨日は、送梅を体感しましたが
枝に残る梅たちを楽しみました。
3月17日まで「花香るおおたの梅林」開催中です。
初代歌川広重が描いた「蒲田梅屋敷」、
「原村梅林」「大森八景園」「明ぼの楼」などについても展示されています。
伊東深水の絵も展示されています。
ぜひ、お出かけください。
池上梅園に関連する人々を学んでみると
そこには日蓮宗への深い信仰が伺えます。
先日見た「本阿弥光悦の大宇宙」に通じるものがあるのだと思いました。
信仰で人を知り、繋がり、意味ある場所として
過去から未来へ継承されるのだなあ・・なんて、思った一日でした。
ガイドもがんばろ!