機能不全家族からの卒業

2023/12/27(水)

こんにちは!

カウンセラーリコラです。


今年も残すところ、あとわずかとなりました。

1年を振り返る時期を迎え、今年の良かったこと、来年はやりたいこと、心に浮かぶことが色々とるのではないでしょうか?


リコラの1年は、今年もまた、大きな別れがありました。

今年の夏に、兄が突然この世を去りました。

当日まで普段通りに過ごしていたようですが、心臓、血管の突然の発症で、本当に突然の別れとなりました。


私の原家族(生まれ育った家族)は誰も居なくなりました。


私は機能不全家族の元で育ったアダルトチャイルドです。

アダルトチャイルド(アダルトチルドレン)とは、安心安全を感じることの出来ない環境で育ち、本来の自分の在り様に条件がついたり、緊張や不安が伴う、大人になってもその影響を受けている状態を言います。もともとはアルコール依存症の家庭で育った子どもたちのことを言いますが、その解釈が大きく捉えられて今の解釈になっています)


非常に厳しい親の抑圧と過保護の中で、兄は搾取子として、私は愛玩子として育ち、お互いに理解し合うことも出来ないまま、兄妹の関係も突然に終わってしまいました。


喪失感とともに、家族が最後までひとつになれなかったような思いが残り、私にしか出来ない心の作業の必要を感じ、そして辿り着いたのがainiのホスト仲間である、カノンはじめさんのこちらの体験です!


大人になってから、原家族での集合写真は1枚もありません。

昔、私が撮影した両親の写真と、兄の遺影をスマホで撮影したおいたもの、自分の画像は自撮りで。

このようなバラバラの素材を1枚の作品にして下さるのは、カノンはじめさんしかいらっしゃらない!と確信いたしました。


事情をお伝えし、作品を依頼し、今までの経緯もお伝えしながら、カノンはじめさんは、快く家族のスケッチを引き受けて下さいました。


そして、描いて下さった作品がこちらです。


背景に好きなものを描き足して下さるとのことでしたので、生まれ育った庭に咲いていたハナミズキの花を描いてもらいました。


この作品の中の私の家族は、誰も傷つけないし、傷つきません。

誰か一人が欠けてしまったら、この家族ではありませんでした。

父も母も兄も私も、笑っている時もあった、楽しい時もあった。

この家族だから、経験できたことが沢山ありました。


過去の試練も苦しさも、それが糧となり、今の私の役目(仕事)があります。



残された写真や記憶だけでは、到底出来なかった家族の振り返りでした。

カノンはじめさんの感性と、作品を通して、見事なまでの機能不全からの卒業という奇跡に辿り着きました。


機能不全家族で育ったことは、人生においてハンデと感じなくなりました。

アダルトチャイルドとして育ったことは、私には誇りとなりました。


機能不全家族は、一体何が機能していなかったのだろうか?

それは「愛」が機能していなかった。

愛とは、何かをしてあげるとか、物を与えるということではない。

愛とはただ、「あなたが、そこに居ていい」「そのままでいい」


「存在」を肯定すること。


だから、存在に条件をつけたり、否定したり、排除したりすると、そこに愛が機能しなくなる。

その状態を機能不全と呼ぶのではないか。

私がたどり着いた答えです。


これからもアダルトチルドレン、機能不全家族、依存症、さまざまな問題に直面する方とともに、その方にとっての、光に導けるように、しっかりと学び、自分も成長していきたいと思います。


ainiを通して頂いたご縁は、ゲスト、ホスト、いずれの立場からも、全て私の宝物です。

今年も沢山の出会いを頂けたことを感謝申し上げます。


来年もまた、みなさまとのお会いできることを楽しみにしております。


2024年が素晴らしい1年になりますように。


最後までお読み下さりありがとうございました。

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