【小田急×aini ホストインタビュー】あしがら森の会議さん編
2023/12/14(木)
こんにちは!小田急×aini運営チームです😊
不定期にはなりますが、小田急×ainiの運営チームも、ホストさんに「会いに」行きたいと常々思っています😌
体験を提供するホストさんがどんな方で、どんな想いでやっているかをお届けしていきます😊
これからホストをやってみようかなと考えている方や、既に活動されているホストさんの今後の活動にプラスになれば幸いです✨
さて、今回インタビューさせていただいたのは、南足柄市で林業の6次産業化を目指している「あしがら森の会議」さん。
体験を始めたきっかけや体験を実施するうえでの想いや、今後取り組んでいきたいこと等をお伺いしました😆
※写真左)斎藤さん、写真左)長谷川さん
~「あしがら森の会議」さんの自己紹介をお願いします~
(斎藤)神奈川県南足柄市で林業の6次産業化を目指して立ち上げられた会社です。林業を盛り上げていきたいと思っていて、行政も参画しています。 そのサービス産業の一つとして、地域交流拠点「mado.」というコワーキングスペースを運営しており、多くの人が集い、森林に関わること、あるいはそこに意識を向けることを目指しながら、月1回のワーケーションイベントを開催しています。
※今回のイベントもその一環となっています。
~小田急×ainiで体験を開催しようと思ったきっかけは何ですか?~
(斎藤)今までもいろいろなイベントを自社でやっていて、SNS等を通じで宣伝をしていたものの、告知力・集客力に限界がありました。小田急×ainiのプラットフォームに登録することで、集客の可能性を高めたいと思ったのが率直な理由です。
(運営)ありがとうございます。頑張ります。
~体験を通じて届けたい想いなどを教えてください~
(斎藤)今回のワーケーションだけに限れば、「働く」ということを考え直すきっかけになったらいいなと思っていて、自分の時間を自分自身が意思決定できるような生き方を試験的にできないかと思っています。自分の想いを表現する、他者に対して貢献するなどを通じて、そのきっかけになってもらえたら。
(長谷川)自然と触れ合いながら、人と繋がりながら過ごす時間の中に「本質的な豊かさ」が隠れていると思っているので、そのきっかけになるといいなと思う。リトリート的な要素も機能していくといいですよね。見つめ直す機会を提供するという意味では斎藤さんと同じです。
(長谷川)人と知り合った数が経験となり、新しい選択肢になると思うので、その「場の可能性」を提供したいですね。
(運営)ワーケーションに限ればという前提でお話しいただきましたが、それ以外ではどんなことを考えておられますか?
(斎藤)企業理念を「森林と人が生き合う文化を作る」としていて、決して経済活動を否定しているのではないのですが、経済活動に偏重してしまうことで、人間性や自然との関係性が損なわれたり、忘れてしまいがちになるのはもったいないと思っています。
(斎藤)地球の環境問題、格差の拡大などを考える時、自分はどうありたいのか、他者との関係、自然との関係をどう築いていきたいのかを「文化」と呼んでいるのですが、その「文化」を作ることをこのワーケーションを通じて実現していきたいし、地域との関わりの中から自分を見つめ直すきっかけにしてもらえたらうれしいですね。
(長谷川)「人と人、人と自然を繋ぎ直すこと」をテーマに活動しています。人と人が出会わなくなっていくこと、同じ属性を超えたコミュニケーションができなくなっていると感じていて、知っていれば、繋がっていれば配慮できることも、今は配慮できていなかったりするので、その失っている配慮を取り戻せるといいなと思う。
(長谷川)無関心で誰もやらないことが社会課題として残っているので、人を通して関心を広げていくことが大事だと思っています。気候変動、生物多様性などを含め、放っておけない問題に思いを馳せることができなくなっている、どれだけ恩恵を享受していることに気付けなくなっている、そういうことに気付ける機会を提供することを目的にしています。
(運営)経済の偏重やそれぞれの立場で配慮できないのも、「偏り」が社会課題の要因になっていると感じます。
~体験を開催していて楽しいことを教えてください~
(斎藤)みんなで楽しく場を作れることが何よりも楽しいですね。疎外感などを感じてしまう人がいないようにすることを大事にしています。みんなが役割があるようにしたい。今日の体験でいえば、それを具現化したものが「餅つき」だと思っていて、それをみなさんが楽しんでいる様子が見られたので、とても楽しかったですね。
(長谷川)提供者(ホスト)と消費者(ゲスト)を超えた関係性を構築できているのが楽しいですね。一緒にこの体験や時間を作っていることがうれしいし、人間として付き合っている感覚がとても楽しいです。そして、そこに「美味しい」が加わるとなお楽しい(笑) 以前に、七輪で焼いたサンマが本当においしかったんですよね(笑)
(斎藤)地域の方が助っ人で来てくれて、サンマの焼き方やこの地域のことを教えてくれたのですが、その方が来てくれたおかげで場の雰囲気がとても良くなったことがあって、この偶発的な出来事も楽しみの一つになっています。今は西湘地区の参加者が多いですが、仲間が増えていく感覚があるのもうれしいです。
(長谷川)以前、都市に住んでいる時は、季節の移ろいや旬が分からなくなってしまう時期があったんですよね。「美味しいとは何か」、「旬のものをその地域で食べられること」、そんな自然の循環の中に「くらし」があるんですよね。それを感じることができることが「人の豊かさ」に繋がるし、みなさんとシェアしていきたいです。
(斎藤)南足柄に移住してから自然の良さを感じるようになりましたし、都市から抜け出し、生活に根差している、生きているという実感が湧いてくるようになりました。
(長谷川)今日も餅つきをしながら「あ~、生きてるわ~」と思ってました(笑)
(運営)南足柄に関わり始めて長くなりましたが、「自分らしさを取り戻している」感覚がありますね。
(斎藤)「自分らしさ」や「自分を表現できること」が大事で、そこから他の人もそうできるようになる街にしていきたい。その手法として「自然とともに」を大切にしています。
~体験を提供するうえでのやりがいを教えてください~
(斎藤)繋がりができることですね。個人的な繋がりとして、何かある時に声かけたり、声をかけられたりの関係性が構築できることが本当に良いですね。
(長谷川)その人のやりたいことを引き出せるのが見れるといいなと思っています。(普段はやっていないけど)衝動的にやってみたいことを素直に表現し、動いてしまう姿を見ると、心が温かくなる。そのきっかけを作れていることがやりがいになっています。もっとその環境づくりを充実させていきたいですね。
(斎藤)みんなのやりたいを応援できていることはありがたいこと。この場がそうなっていればとてもうれしく思います。よりもっと自分がやりたいことを実現できる社会にしていきたいですね。
~体験を開催するうえでのコツみたいなものがあれば教えてください~
(斎藤)既に触れてしまいましたが、「みんなに役割を持たせること」や「疎外感を感じさせないこと」を意識しています。それに加えるとするならば、「ゲストさんをお客さん扱いしすぎないこと」、「体験提供者(ホスト)側っぽくなってもらうこと」だと思っています。その理由としては、(ゲストが)主体的に参加することでより楽しさが増すと思っているからです。
(長谷川)「我々も完全に提供者側にならないこと」や「完璧を目指さないこと」が大事だと思っていて、自分たちも無理しないで楽しむことができれば、継続できるのではないかと思います。また、ゲストさんも体験だけを期待しているのではないはずなので、「同じ興味を持った人との対話や交流の時間を確保しておくこと」が魅力に繋がるのではないかなと思っています。
(運営)体験は「きっかけ」であり、最後は「人と人との繋がり」が大事ですよね。
~今後、どのような体験を提供しようと思っていますか?~
(斎藤)新しい暮らし方などを考え直すきっかけとなるイベントをやっていきたいですね。「サステナブル実験都市、南足柄」だと勝手に考えていて、人間の内面的なものや環境面を含めた生き方、暮らし方、働き方を試行錯誤してもらう、その社会実験的にこのワーケーションイベントを活用してもらいたいですね。その中で、林業だけでなく、森との関わり方を感じられるような体験にしていきたいですね。
(長谷川)その人の生き方、価値観を見つめ直す場所にしていきたいし、かつ社会や環境の中で自分らしい生き方の実践に繋げられる場所にしていきたいと思っています。そのきっかけ、気付きになるような体験を提供していきたいですね。
~今後、どんな活動をされていくのでしょうか?~
(斎藤)林業の6次産業化を目指しているので、地域内外の人、関係人口とともに創り上げていきたいです。こちらからも仕掛けていきたいし、地域外の方が持ち込んだものも実現させていきたい。始まりは「実験」であって構わないし、敢えてトライするということに挑戦していきたいですね。
(長谷川)集まる人たちの中から生まれたやりたいことなどが動き出し、みんなでアイデア出すなどのきっかけが生まれる場を作っていきたいですね。そこに地域の食などを織り交ぜられるといいなと思っています。
(運営)多くの方が「食」に興味がありますし、場が和みますよね。
(斎藤)ちなみに、来月(1月)のワーケーションDAYは、猪鍋をやろうかなと思っています。
(運営)今日はありがとうございました。
【編集後記】
今回は、これまでのインタビューよりも、社会課題や生き方・暮らし方などに踏み込む内容になりました。
やや難しい話にもなっていますが、率直に感じたことは、アプローチや切り口は違えど、小田急×ainiが目指していることと同じような考え方をもっていらっしゃったので、とても共感できることばかりで、素晴らしい出会いがまた生まれたということです。
あしがら森の会議さんは、林業の6次産業化を目指しているだけではなく、「新たな自然との共生のカタチ」をみなさんとともに考え、実践していきたいということを考えていらっしゃるのかなと思いましたので、興味が湧いたという方がいらっしゃいましたら、ぜひ次回開催予定のイベントに足を運んでいただけたらと思います。
※まだ体験ページが公開されておりませんが、次回は1/19(金)開催予定とのことです。