赤穂義士それぞれに人生がある
2023/3/24(金)
ご案内している高輪泉岳寺の塀の工事がはじまり、
6月末までは、伊皿子坂経由のルートとなります。
その確認に、先日、伊皿子坂経由で歩いてきました。
ルートを変更しても楽しんで歩いていただけると思えたので
体験を継続することにいたしました。
先日は、お彼岸中でしたので、赤穂義士のお墓にお花が供えられていました。
そのなかでも、他の人より多くのお花とお酒が供えられているお墓がありました。
「木村岡右衛門」のお墓でした。
赤穂藩改易の前は、馬廻で絵図奉行とありました。
学問が好きで陽明学を小川茂助から学んだとも。
江戸に下着後は堀部安兵衛らと同居し、石田左膳・町人八右衛門と変名して敵情を偵察したともありました。
討入から、321年の時を経てもお墓に生花が供えられることに感慨を覚えました。
お花を供えたのは、子孫たちなのでしょうか、赤穂の知己ある人なのでしょうか?
それとも、忠臣蔵が好きな方でしょうか?
「思ひきやわが武士の道ならでかかる御法の縁にあふとは」
木村岡右衛門の辞世の一首です。
赤穂義士の遺児たちは、僧籍に入ったものが多かったようです。
刃傷沙汰以前の赤穂義士のそれぞれの人生に思いをめぐらした日になりました。
桜がきれいでした。