がんばっていましたね

2022/10/31(月)



ぼくの体験は、自然の中での親子体験で

お母さんとお子さんの組み合わせで

参加してくださる方が多いです。


もちろんご夫婦とお子さんだったり

お父さんとお子さんという組み合わせも

あります。


今年のとある開催日、

3歳の女の子を連れて2名で参加してくれた

お母さんがいて


途中からその女の子が大声で泣いて叫んで、

それが止まらなくて。


お母さんがなだめてもなにをしてもダメで

心配になって声をかけたりもしたけれど

一向に止まらずで。


でもそのお母さん、感情的になって叱ったり

大きな声を出したりはぜんぜんしなくて

えらいなあとずっと思っていました。


女の子はお昼ごはんを食べたら

機嫌がなおったようで、もう泣かずに

普通に沢遊びをはじめてくれました。


午後みんなで湧き水を汲みにいって

それを沸かして飲み物をつくったりの

おやつタイムに


時間に余裕がある時は

ボディワーク(ストレッチなど)をすることがあって

(子供たちには広場の目の届く場所で遊んでもらう)

その日は希望するお母さんたちとしました。


手の長さが意識だけで変化したり

簡単にからだの可動域が増えたり、

肩が軽く柔軟になったり

腰が楽になったり、足が軽くなったり。


そんなからだの手品みたいなことをしていた時に

肩が軽くなったことに驚いて笑っていた

泣くのが止まらなかった3歳の子のお母さんに


ひとりのお母さんが

「がんばっていましたね。」

と声をかけました。


その瞬間に、その場の空気が

やさしくあたたかく柔らかくなって。


声をかけてくれたお母さん、

その方自身も2人の娘さんと一緒でしたが


子育てに苦労していてちょっと疲れちゃったですと

実は事前のやりとりで聞いていたので


そのお母さんも目をうるませていたけれど

ぼくも目がじわじわしてしまって。


他のお母さんたちもやさしい眼差しで

ああもうなんだかやさしくて好いなあと

心がゆらゆらしました。


お母さんたち(お父さんも)、

何十年か生きてきただろうけれど


3歳の子のお母さんは考えてみたら

まだ「お母さん3年生」。


声をかけてくれたお母さんもたぶん

「お母さん9年生」とかです。


お母さんといってもみんな子育てははじめてで

知らなかったこと、どうしたらいいのかわからないこと、

大変なことがたくさんあると思います。


体験中、ゆったりとした時間が流れるのもあって

はじめて会ったお母さん同士が楽しそうに

笑っておしゃべりしていたり


お父さんが他の家族の子どものこともみてくれて

笑顔で一緒に遊んでくれたり


ぼくは体験にご参加の皆さんに、「ほらこれ」って

いろんな自然に目を向けてもらったり、

感じてもらったりしますが


ぼく自身は、一期一会の皆さんのことを見て

感動をもらったり喜びをもらったりを

毎回しています。


いつもありがとうございます。

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