リアルと自然の力
2022/9/12(月)
自然と子供の話の前に、大人の話を。
日本で働いている人の社員意識調査で
「仕事に対して熱意(やる気)がある人の割合」は
なんとわずかに6%。
米国のギャラップ社が調査を実施した
世界139か国の中で最低レベルの132位です。
このやる気や気力というものは
ぼくは子供の頃に育まれると思っていて
そして子供時代にその機会が与えられて
育まれる必要があるんじゃないかと思っています。
さて。
7月の夏休みに入ったころの平日、
ある学童保育所のグループからの依頼を受けて
子供たちと、ぼくがainiで提供いている体験と
ほぼ同じ内容の1日を過ごしてもらいました。
自然散策をして、沢遊びをして、湧き水を汲みにいって
それをごくごく飲んでもらって。
子供たち25名と先生5名が
楽しそうにのびのびと豊かな自然の中で
思いっきり遊んでくれました。
体験の現地は植物の種類が日本一の高尾山の麓で
驚くほど豊かな自然のある場所なんです。
あとで教えていただいたんですけれど
前日に、子供たちはボルダリング(壁登り)の
施設へ遊びに行ったそうで
みんな楽しく壁を登って遊びはじめる中で
ひとりの男の子は、ぼーっとして先生の声がけにも
無反応で、結局一度も壁を登らなかったそうです。
でもその男の子、翌日ぼくのツアーに来てくれた時は
目を輝かせて沢登りをしてくれたり
夢中になって沢の石で遊んだりしていました。
その子は勉強はとてもできるけれど
普段からなんだかとても無気力だそうで
でも高尾山の豊かな自然の中へ来たら
見たこともない表情(先生談)で
笑顔と気力全開で遊んでくれました。
ボルダリングも自然の中の遊びも
同じようなものだと思うかもしれません。
でも、リアルな自然は子供の心に
湧き出すような衝動や感情を
芽生えさせるようです。
他の子供たちとも仲良くなって
帰りのお別れの時はみんな口々に
「今度〇〇(施設の名前)へ来てください!」
「□□にも遊びに来てください!」
「△△にも絶対来てください!」
と大きな声で訴えてくれました。
ぼくもうれしさと充実感のある1日を
子供たちと自然の中で過ごすことができました。
感謝です。