ブラフ18番館 ダイニングテーブルの脚
2022/6/26(日)
ブラフ18番館の設計者の名前はわかっていないらしい。
関東大震災の被害は甚大で、レンガや木造だった住宅は壊滅的だった。
いま、イタリア山に保存されているブラフ18番館も紆余曲折を経て、
この地に復元されている。
壊してしまうのではなく、残されたものから復元する努力をしている。
そんな一つが、ブラフ18番館のダイニングテーブルの脚。
ヨーロッパの人々の心の故郷、ギリシャの国花になっているアカンサスがデザインされている。
正確には、この住宅にあったのではないらしいが、
残されたテーブルの脚一本から、脚を復元し、テーブルとして公開している。
座り込んで、テーブルの脚を確認して、アカンサスの話をする。
アカンサスは、ヨーロッパでは、コリント様式の柱や家具、絨毯、内装のモチーフとなっている・・などなど。
アカンサスって夏の花・・と思いながら歩いていくと、べーリックホールの庭に咲いているではありませんか。
そうそう、これがアカンサス。
スッと高く茎をのばし、紫色の萼と白い花のコントラストが際立つ植物です。
アカンサスの葉をデザインした装飾が一世を風靡したらしい。
濃い緑の光沢ある葉がヨーロッパでは人気らしいのですが・・
ともあれ、花の咲いている時期に、アカンサスをご案内できて、うれしい日でした。