池上花暦 4月10日 本妙院の利休梅
2022/4/10(日)
今年は、咲きはじめを見のがしてしまいました。
きのう、伺ったら花のさかりでした。
本妙院のリキュウバイ、毎年花の数が多くなっているように思います。
お手入れがよいのはもちろんですが、樹齢が花のさかりを迎えているのでしょうね。
清楚な姿にうっとりします。
新しい「利休梅」の札がかかっていました。
しだれ桜が咲き始めるころ、本妙院さんの清楚な白い花が咲き始めます。
開花がはじまるとご住職が「利休梅」の木札をかけると聞きました。
山門近くに、たくさんの花を咲かせます。
本門寺の総門へ続く道で立ち止まる方も多いですね。
四季を通して花のたえないお庭ですが、利休梅の開花は特に楽しみにしています。
梅という名がつきますが、バラ科ヤナギザクラ属の五弁花。
表千家では3月27日、裏千家では3月28日に利休忌を行い、追善の茶会をするそうです。
その頃に、茶会の庭に咲いている花が、利休梅。
きれいだろうなあと想像します。
安土桃山時代に生きた千利休の頃には、日本にはまだ渡来していなかったので、
千利休はこの花を知らないのに、ネーミングがすばらしかったのですね。
明治末期に渡来。利休梅のネーミングは大阪商人とか。
清楚な白とネーミングにより茶花として利用され、茶室のある庭にも植栽されるようになったそうです。
新緑と青い空と白い花、山門も少し入れて、すばらしい情景が展開します。
はらはらと散る様子も美しい。
庭のお隣には、しだれ桜。本日、ともに咲き誇っていました。
秋にはマユミのような星形の実がなるらしい。
今年は気をつけて見に行かなくては・・。
本妙院は、鎌倉の妙本寺と兄弟寺で、
先代のご住職は、鎌倉妙本寺の貫主もされて
庭の植物も兄弟姉妹のご縁が深いお寺さんです。
池上は春爛漫です。
4月24日、28日池上の町歩き開催いたします。
ご一緒にお散歩しませんか。
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