満開の桜のなかで読書会
2022/4/3(日)
山手の下見を昨年から重ねていて、山手公園に大きな桜の木が何本もあることを知り、
桜の季節に出かけるなら、あそこと思っていました。
3月29日、32回目(たぶん・・)の読書会は、石川町で、めるさんと待合わせ。
あいにくの曇り空でしたが、想像していたよりはるかにすばらしい桜花が迎えてくれました。
広い芝生にとんがり帽子の白いあずまやがあります。
絵のように印象的な風景のその場所は、私たちの読書会の場所になりました。
オオシマザクラやソメイヨシノが満開の戸外での読書会でした。
白いあずまやで、私たちは須賀敦子の「旅のあいまに」~「Z」を音読しました。
30年、日本に暮らしたフランス人修道女の物語。
先祖はアルザスのブドウ畑を持つ家庭に生まれ、敦子のミッションスクールの女性教師の物語。
フランスに帰り、年老いた修道女たちのお世話をしたいと敦子に告げます。
70歳近くになった彼女がフランスに帰国。
70歳になっても、誰かの役にたちたいと帰国する彼女に敦子は強くひかれます。
彼女が、帰国して暮らした街はリヨン。
敦子はリヨンの彼女を訪ね、街をめぐります。
フルヴィエールの丘、ソーヌ川とローヌ川、川沿いの散歩道。
リヨンは私が旅したなかで深くひかれた土地。
たくさんの若い人に出会った街。
リヨン国立劇場で見たコンテンポラリーダンスも忘れられない。
伝統的な国立の劇場で、コンテンポラリーダンスが、ふつうにプログラムにあるのがうらやましかった。
12月には、市民が窓辺にキャンドルを灯すキャンドルの日があり、光の街でもある。
などなど、Zについて、めるさんと語りました。
幻想的な桜花の下で、読書会ができたことがうれしい日でした。
もうすぐ、須賀敦子全集第一巻を読了します。
ご一緒にいかがですか。
通常は、ZOOMで開催しています。
今後は、時々、戸外もいいなあと思います。