裏渋谷を歩きました

2022/3/4(金)

「裏渋谷の迷路から見えてくるシブヤを歩く」と題する街歩きをしました。この地域を拠点に何か事業をしたいとの考えのある若いゲストのご案内でした。神泉駅踏切前の低地からスタートして、階段を上がり円山町へ。百軒店に入り千代田稲荷の境内に入ると、テレビの旅番組でよくあるように、そこで地元の人が登場。「百軒店は百軒の店があったから、ひゃっけんだな、というんです。この街の姿を変えてはいけません!」などのお話をいただきました。


渋谷は今、大きく変わりつつあります。駅周辺もそうですし、道玄坂もマークシティの横に高層ビルが建ちます。百軒店の東側も来年3月の竣工予定で、高さ120メートルの再開発ビルができます。東急本店も来年には解体工事が始まり、高級感のあるビルができるようです。そんな中で、もっと高層化して床面積を大きくしよう、という動きがあるのかも知れません。


百軒店は決してオシャレな街ではありません。道玄坂とその反対側に鳥居があり、猥雑感を感じる街並みです。ちょっと入りにくい雰囲気でもあります。でも、だからこそ、どこにでもある街ではないのです。歌舞伎町やゴールデン街あるいは北池袋とも違う個性があります。100年前の1922年に計画的に作られた街並みが残っているのです。さまざまな変遷を経て、迷路のような基本的な枠組みは変わらず、千代田稲荷の境内と共に今日まで続いています。


百軒店だけでなく、円山町、裏渋谷通りと、その全体が、高低差のある複雑な地形の魅力を生かしながら、世界中どこにもない魅力的な街並みになる可能性を秘めているのです。


居心地のよい街とは必ずしも計画的に作られた街ではないでしょう。計画的な新しい街なら、世界中にいくらでもあります。そこに歴史があるならば、それを活かす若い人たちが出てくるでしょう。古民家レストランの人気はそれを裏付けています。


そんな裏渋谷地区一帯のご案内を、予約いただければお一人様からでもさせていただきます。


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