ヒンメリとの出会い

2022/1/29(土)

「ヒンメリ」という不思議な響きを持つ言葉、皆さんはどのようにして出会いましたか?

この記事を書いているプラットフォームainiのテーマは「偏愛」だそうです。特定の人や物事を特別に愛することを意味する言葉ですね。

というわけで、私にとっての偏愛対象であるヒンメリについてつらつらと書き記します。


私が愛するヒンメリと出会ったのは2016年の冬だったので、ヒンメリ歴は6年目です。

出会った場面がいまいち思い出せないのですが、当時からインスタをやっていたので、タイムラインか何かで流れてきたものを見たんだと思います。

元々建築・大規模工作物が好きで、「トラス」という鉄骨を組み合わせた構造が特にお気に入りでした。送電鉄塔や橋で良く見かけますよね。


トラス構造を持つ工作物を手元で扱える!という驚き・喜びがヒンメリ作りのスタート地点です。ここから入ったヒンメリ作家は私ぐらいでは笑

なので、やたら大きいヒンメリを作りたがります。大きいは正義です。


あと、私が育った町「福井」は豪雪地帯で、雪吊りを行う家が多くあります。

雪吊りは雪の重みで枝が折れるのを防ぐために枝に縄をかけ、放射状に吊り上げる技術です。北陸の庭師の花形仕事!

雪を戴いた松と、空にぱっと広がる縄のコントラストが昔から好きで、私の原風景として見かけるたびに心がときめきます。

この雪吊りのフォルム・姿もヒンメリ的ですよね。この辺りが私がヒンメリに取り組みにあたっての核となる部分です。


そんな感じでヒンメリとの出会いがありましたが、当時は日本語で記されたヒンメリの本が1冊しかなく、海外のwebページを翻訳にかけて色々なバリエーションを試行錯誤していきました。

材料は金属パイプやガラスビーズ等を使っていましたが、加工に手間が掛かりすぎたり、寸法に限りがあったりで大きな作品を作るまでは至らず。



本格的に作家活動を始めたのは、ヒンメリに出会ってから二年後の2018年からです。

当時は長野にヒンメリ作家が殆ど居なかったこともあり、やるなら今だ!と。北欧ブームの追い風もありました。

私の本職はガーデンデザイナーで、ヒンメリを作り出すよりも前から、お花の寄せ植えを販売したりワークショップの先生をすることがありました。そのコンテンツの一つにヒンメリが加わった形です。

ガーデンデザイナーとして、竹や植物を扱うこともできるので、ヒンメリという要素が加わることでより表現できる世界観の幅が広がりました。


2021 長野市松代駅 駅スポ市


2019年からはヒンメリの材料となる「ライ麦」の自家栽培も始めました。はじめは3坪ぐらいだった畑も今年は一反を超え。。

私はヒンメリを作ることを「わらしべ長者活動」だと思っています。金銭的価値じゃなくて、人と人の繋がりを作る方ですよ。

麦わら片手にどこまで行けるか、皆様応援宜しくお願いします!

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