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自然体験の場所探しについて

皆さん、こんにちは。

ainiで大人気の自然体験ホスト、ゆっこさんが、だれでも自然体験が開催できるヒントを連載してお伝えします。

今回第1回目は、自然体験を開催する「場所探し」について伝授いただきます!

 

ゆっこさんが運営しているainiアカウント

https://helloaini.com/users/173289

https://helloaini.com/users/215442

 


 

はじめまして、きのこのこのこキャンプのゆっこです。

きのこのこのこキャンプは、面白がり屋で教育に関心のある大人が集まって運営しており、東京西部の多摩地域を中心に月に1回程度の頻度で活動をしています。

面白がる・まじりあう・余白をもつ」をキーワードとして、大人も子どもも思いっきり遊ぶことをコンセプトとしています。

大人も子どもも、ゲストもホストも、お互いにゆるく助け合い、喜びを共有し合えることを目指し、学校や園でも家庭でもない第三、第四のような場所を作りたいと思い活動をしています。

今回の記事が、ホストの皆さんにとって少しでも役に立つ情報となり、日本の子育て・学び場作りに少しでも貢献できればという気持ちでお届けします。

 

今からお伝えする内容は、これからホストをやってみようと思っている方や最近始めた方、もしくは場作りをよりよくするためのヒントが欲しいと思っていらっしゃる方々をイメージしています。

 

場作りをしていくにあたって、最初の壁が「場所&何をやるのか」ということではないかと思います。場所とコンテンツは、卵が先か鶏が先かというところがありますし、人によっても状況が違います。

 

「既に場所があるから何かやりたい」、「これをやりたいけど場所がない」、「何かやりたいけれど、何からやり始めていいのか分からない!」という場合もあると思います。

ですので、その状況に対応する形で、ご紹介していきたいと思います。

 

きのこのこのこキャンプでやってきたこと

まず、はじめに、きのこのこのこキャンプ、また私が所属する別チームの里山サポートクラブ稲城で実施してきたことをお伝えします。

 

場所について、一番のポイントになると私が考えているのは、「火が使えるかどうか」です。それはつまり、「調理ができる場所かどうか」という点です。

なぜこれが大きなポイントになるかというと、調理ができる企画は分かりやすく人気があるからです。

その一方で、火が使える場所はなかなか見つけづらいということがあります。

ですので、火を使うかどうか、で区切って、まずはどどーんと見ていきましょう!

 

火を使う

火を使う

  • カレーとアイスを作っちゃおう※(カレー、缶蹴りアイス※)
  • お餅つきと各地のお雑煮作り(餅つき、雑煮作り)
  • レシピのないピザ作り(ピザ作り)
  • こんにゃく作りと芋煮会(こんにゃく作り、芋煮)
  • (焚火体験 焚火の技術や知識を身につけよう)(焚火指導)
  • (バームクーヘン作り)(バームクーヘン)
  • (芋煮会)(芋煮)
  • (野染めをしよう)(草木染)
  • (森の宝探しからのカレー作り)(宝探し、カレー)

 

火を使わない・使わなくても出来る

火を使わない・使わなくても出来る

  • Feel度Walkをしよう
  • みかん狩り&知図をかこう(みかん狩り・Feel度Walk)
  • 黒川野外活動センターで探検をしよう(Feel度Walk)
  • 竹割りからやる!そうめん流し(流しそうめん)
  • 体を使って表現をしよう(ダンス)
  • 森をとことん探検しよう(Feel度Walk)
  • 広尾を探検しよう(Feel度Walk)
  • 森の中のお店屋さん(お金になるもの探し・どんぐりアクセサリー作り・お店屋さん)
  • 森の素材で実験会(Feel度Walk、紫キャベツのBTB溶液で実験※)
  • 自然の中のお宝探しEnglishcamp(Feel度Walk×英語)
  • 本気でやるよ鬼ごっこ 焚火&汁物もあるよ※(鬼ごっこ)

 

特別な場所(川遊び)

川遊び

  • 夏遊びwithEnglish(スイカ割・水鉄砲大会・川遊び・Feel度Walk×英語)
  • 森や川のいきものたちとなかよくなろう(川遊び、雑木林探検)

 

…と、読むだけでも大変なくらい、色々な企画をやってきました^^;

ainiでは、ひとつの体験を何日も開催することが一般的かと思いますので、こんなに大量の体験を立てることはあまりないかなと思います。

私たちは、スタッフ自身が楽しみたい♪という気持ちも強く、毎回毎回、ゼロから考えて実施するというちょっと特殊なチームです(笑)。

しかし、その結果、場所とコンテンツへの理解を経験から深めていくことが出来ました。

 

この経験を元にして、どのように場所を開拓し、どのようにこれらのコンテンツを考えてきたのか、そして人気のコンテンツをどう作っていくのかについて詳しくお伝えしていきます。

 

最初はまず、最も大切な「場所探し」からです。

 

場所の探し方

私がこの活動を始めたときは、「子ども達が一緒に遊ぶような場をつくりたいけど、場所も何をやるかもきまってない!」という状態でした。

アウトドアにも不慣れで、火も扱ったこともありません

当時の私は、長く教育の会社に勤めて独立した直後。

ジェネレーターという探究的な学び方に出会ったり、デンマーク・オランダに教育視察に行き、現地で「森のようちえん」を見学したりして、何かやりたい!という想いだけは募っていました。

 

デンマーク視察 森のようちえん

デンマーク視察 森のようちえん

 

デンマークから帰国直後に、近くの里山で友人家族と枯葉の中で思いっきり遊んだのが一番最初の体験の開催でした。

「川を作りたい!」という子どもの発案で、みんなで水を運び川を作る!

「川を作りたい!」という子どもの発案で、みんなで水を運び川を作る!

 

何があるわけでもないその場所で、思いっきり遊んで、とても素敵な時間を過ごすことができました。

そこから、試行錯誤を2年近く続けて自分のやりたい形を友人と探し続け、最後は毎週末のように家族で場所探しをして訪問する日々でした。

 

知人が教えてくれた場所、プレーパーク、公園、キャンプ場、などなど。

検索したり、MAPで探したり。そんな中から、今だったらこう探すという探し方をお伝えします。

 

①Google mapでの検索

ものすごくシンプルですが…Goole mapで「地域名 キャンプ場」で検索することが、一番ヒット率が高いです!

 

地域名は、「町田市」とか「川崎市 麻生区」くらいの割りと小さめの単位から始めてみましょう。

自分の住んでいる場所が自然豊かな地域でしたら、ぜひご自身の地域の近くがおすすめです。

継続的に活動するには自分が行きやすい場所がやはり続けやすいと思います。

まずはダメ元でも、ご自身の地域の近くで探してみてください。思いもよらない場所が見つかるかもしれません。

 

例えば、「町田市 キャンプ場」で検索すると、こんな画面となります。

この中で、私が普段お世話になっているのが「Nature Factory 東京町田」です。バッチリ出てきますね。

Google mapでの検索結果

近隣で出てこない場合は、行きやすい沿線上など、少しずつ範囲を広げてみるといいです。

ainiでは都内にいらっしゃるゲストの方も多いので、可能であれば都心に近づく方向で考えると、ゲストの方も参加しやすいと思います。

 

「ここは良さそう」「もしかしていけるかも?」と思う場所があれば、その施設のウェブサイトや口コミをよく確認しつつ、私はすぐにお電話しちゃいます(笑)

「つかぬことをお伺いしますが、、、」とさらりとお電話し、団体で利用可能なのか、参加費を徴収するようなイベントでも大丈夫か、備品を借りたりできるのか、などなどをヒアリングします。

都立公園などは無料イベントでないと基本NGとなっている場合も多いですので、慎重にヒアリングをします。

初回に里山で遊んだ時も、その里山を管理している事務所に電話しました。

焚火はNGだけれど、木にロープをかけてターザンごっこをするのはOKという了承を得たりもしていました(笑)。

 

私の感触としては、Google map上で緑で表示されている地域は公の施設である事が多く、グレーの地域は私的な場所の可能性が高めで、グレーの地域の方が、交渉の余地が大きい印象です。

緑の方が良さげにみえますが、グレーの地域も検討してみるのがおすすめです。

 

さらに、火を使わなくてもいいと考えると、場所の選択肢はもっと広がります。

先ほどの検索キーワードの「キャンプ場」を、「里山」や「広場」、「公園」など、いくつか変えてみながら探してみると新たな場所が出てくるかもしれません。

場合によっては古民家の前に良い広場があるなど、地域によって特色があると思います。

 

②場所を探している事を公言し続ける

非常にアナログですが、私はこれで新しい場所をみつけたことの方が多いです。

「イベントをやりたいと思っていて、場所を探している!」と周りの人に伝え続けていると、ひょっこりと「こんな場所があるよ!」と教えてくれる方が現れたりします。

自分で探す努力をひたすらした上でではありますが、一人でこっそり探し続けずに、ぜひ周りの方々に「場所を探している~!」と伝えてみてください。

そうすることで開けてくるものが、きっとあると思いますよ。

 

③ひたすら訪問し続ける

さらに地味な方法ですが…、気になる場所はとにかく行く!です。

行かずにイベント実施を決めることはないと思います。ウェブで探して、電話をしてみて、ここだ!と思う場所があれば、とにかく行ってみること。

または普段から気になる地域をどんどん歩いてみること。自分の子どもや、友人の子どもがいれば、子どもを連れて行くと、どんな風に行動して楽しむのかということも見えてさらにいいと思います。

行ってみたら、そこで出来ること、どんな風に過ごすと良い時間になりそうか、など、その日のイメージがぐっと湧いてくると思います。

  • どんな風に遊ぶか
  • 木陰の有無や備品やベンチ・テーブルなどの諸々の環境
  • 遊べる場所と食べられる場所
  • どういった植物があるのか
  • 目を離した時に危険な箇所はないか
  • 他の利用者と区切りがありそうか
  • 水道の有無と飲み水の利用の可否、またそこからの距離。
  • トイレは和式か洋式か。

などなど。

そこの管理者の方がいれば、その方と話し込んでみたりして、さらにイベント実施のイメージを膨らませられてもいいですね。

 

様々な場所を訪問するうちに、場所をみる視点も深まって、自分にぴったりの場所が見つかっていくと思いますよ。

 

④その他リンク

その他に参考になりそうなリンクもお伝えしますね。

 

■全国冒険遊び場一覧

https://bouken-asobiba.org/play/

 

■きのこのこのこキャンプ HP

我々がお世話になっている場所のリンクを貼っています

https://www.kinokonokonokocamp.com/

 

色々とお伝えしましたが、もしまだ一回もイベントを実施したことがないという方がいらっしゃったら、ぜひ一度、広めの普通の公園で、知人を招いて、数家族くらいで遊んでみることから始めてみることをおススメします。

 

子どもの楽しそうに遊ぶ顔、保護者の喜ぶ顔のイメージが沸かないと、なかなか本格的にスタートできないものです。

逆にその実感が掴めれば、一気にやりたいことのイメージが膨らみます。

まずはとりあえずやってみる!そんな気持ちでゆるくスタートしてみてはいかがでしょうか?

 

子どもが複数人集まれば、もうそれだけで十分に楽しい!