不登校の子が再び学校に行けるようになったきっかけとは?事例を紹介

お子さんが不登校になったとき、「なんとかして学校に戻したい」という気持ちは多くの保護者が抱える共通の悩みです。しかし、実際に大切なのは「無理に学校へ連れて行く」ことではなく、子どもが「もう一度学校へ行ってみよう」と思えるきっかけを丁寧に育てること。
本記事では、不登校から再登校へつながった具体的な事例や、家庭で実践できるサポートのポイント、さらには学校以外の学びの場の活用方法などを詳しくご紹介します。

なお、不登校の状態が続くお子さんには、自宅にいながら学習できるaini school 小・中等部のオンラインフリースクールという選択肢もあります。
aini school 小・中等部では、オンライン授業や仲間との交流を通じて自宅にいながら学習を継続し、社会とのつながりを持てる環境を提供しています。

実際に利用中のご家庭からは「子どもの笑顔が増えた」「学習や社会への意欲が高まった」「親子関係が改善した」という声が多く寄せられており、9割の保護者がポジティブな変化を実感しています。
お子様の笑顔が増えたと感じますか?

不登校から再登校に至るきっかけとは?

「もう一度学校へ行こう」という気持ちが生まれるタイミングは、子どもの数だけ異なります。不登校の背景や理由もさまざまですが、大きく分けると次のような要因が再登校の“きっかけ”をつくりやすいと言われています。

  • 家庭のサポート
  • 学校以外の学びの場との出会い
  • カウンセリングなどによる心理的サポート
  • 友人や支援者の存在

子どもが安心感を得られる環境であること、そして「自分でもできるかも」という成功体験を積み重ねることが、再登校へ近づくための大切な要素といえます。焦らず、子ども自身のペースに寄り添いながらサポートしていくことで、結果として学校へ戻る意欲を高めることができるでしょう。

不登校から再登校につなげるためにできること

出席扱い制度再登校のきっかけをつくるためにできるアクションを見ていきましょう。

家庭ができる関わり方、声かけを工夫する

子どもが不登校になったとき、まず重要なのは家庭が「安心できる場所」であることです。学校に行けないことで自己否定感を抱きやすい子どもにとって、家族からの無条件の受け入れは何よりも大切な支えとなります。

また、朝の声かけも工夫が必要です。「学校に行く時間よ」ではなく、「おはよう、今日はどんな一日にしたい?」と子どもの意思を尊重する言葉をかけることで、自分で選択する力を育むことができます。このような日々の小さな積み重ねが、子どもの「自分で決める」という気持ちを育て、再登校への意欲につながるケースが少なくありません。

フリースクールやオンラインスクールを活用する

不登校の子どもにとって、まず必要なのは「学校に戻ること」ではなく、「自分に合った学びの場を見つけること」かもしれません。フリースクールやオンラインスクールなどの代替手段を活用することで、学びを継続しながら自信を取り戻せる可能性があります。

aini school 小・中等部では、自宅にいながらオンラインで授業を受けられるため、「教室に入る」という物理的・心理的ハードルを取り除いた状態で学習に取り組むことができます。

学校以外の場所で「できた」という成功体験を積み重ねることで、「学校でもやってみよう」という自信につながるのです。また、オンラインスクールでは同じような境遇の仲間と出会えることも、大きな支えになります。「自分だけじゃない」という安心感が、次のステップへの勇気を与えてくれるのです。

実際に、aini schoolに通い始めてから、お子様の笑顔が増えたと語る親御さんも多くいらっしゃいます。

カウンセリングや心理療法でサポートする

不登校の子どもが自発的に「学校に行こう」と思うきっかけには、本人の心理的な変化が大きく関わっています。特に、専門家によるカウンセリングや心理療法が転機となるケースもあります。

いじめや学業不振などが原因で不登校になった子どもほど、「自分はダメだ」「学校に行く資格がない」と思い込んでいることが多いです。カウンセリングを通して「自分にも良いところがある」「失敗しても大丈夫」と気づけるようになると、「また行ってみよう」という気持ちが芽生えやすくなります。

また、いじめへの対処や、対人コミュニケーションの取り方をカウンセリングで学ぶことで、学校に戻った後の不安を減らせます。

友人などの「ピアサポート」による支援を生かす

子どもは大人が思う以上に、「仲間とのつながり」を大切にしています。不登校中も、友人や同じ境遇の子どもたちとオンラインや対面で交流する機会があると、「もう一度学校に行ってみたい」「一緒に頑張ってみよう」と思えるきっかけになりやすいです。

「学校に行く」という決断において、同じ境遇の仲間や信頼できる支援者(ピアサポートという)の存在は大きな影響力を持っています。周囲に自分を理解してくれる人がいると感じられることで、不安や恐怖が和らぎ、一歩を踏み出す勇気につながります。

aini school 小・中等部では、生徒同士が安心して話せる交流会やグループ学習の機会を設けており、「自分だけじゃない」と気づける場を提供しています。同じ境遇だからこそ分かち合える気持ちが、再登校の大きな後押しになります。

再登校のために今日からできること

不登校のお子さんを持つ保護者として、すぐに実践できることはたくさんあります。焦らず、一歩ずつ前に進んでいくためのヒントを紹介します。

親ができること

不登校の子どもを持つ親として最も大切なのは、子どもの気持ちに寄り添うことです。まずは「学校に行けないこと」を責めるのではなく、子どもの感じている不安や苦しさを受け止めましょう。

効果的な声かけとしては、「どうして学校に行かないの?」ではなく、「今、どんなことが辛いの?」「どうしたら少し楽になれそう?」など、子どもの気持ちを中心に考える質問が効果的です。また、「無理しなくていいよ」「あなたの味方だよ」というメッセージを繰り返し伝えることで、子どもは安心感を得られます。

逆に避けるべき対応としては、「みんな頑張って学校に行っているのに」と比較したり、「このままじゃ将来どうするの」と不安をあおったりすることです。このような言葉は、子どもの自己否定感をさらに強めてしまう可能性があります。

加えて、家庭内での役割を与えることも効果的です。食事の準備を手伝ってもらったり、家族の一員として意見を求めたりすることで、「自分は必要とされている」という実感が生まれ、自己肯定感の向上につながります。このような小さな成功体験の積み重ねが、学校復帰への自信にもつながるのです。

本人ができること

不登校の状態にある子ども自身も、小さな一歩から始められることがあります。まずは生活リズムを整えることが、心の安定につながる基本です。朝起きる時間を決めて、日中は体を動かす時間を作るなど、基本的な生活習慣を整えることから始めましょう。

また、家にいながらできる学習として、オンラインスクールへの参加や、興味のある分野の自主学習なども効果的です。aini school 小・中等部では、子どもの興味に合わせた学習プランを提供しているため、「勉強しなければ」というプレッシャーではなく、「知りたい」という好奇心から学びを始めることができます。

また、aini schoolでは平日朝9時からホームルームが始まるため、「まずはその時間に起きてみる」ことが生活リズムを整えるきっかけになります。昼夜逆転になりがちなお子さんも、決まった時間に接続することで生活習慣を取り戻しやすくなるでしょう。

スケジュール例▲aini schoolの1日の基本スケジュール例

さらに、家の外に出る小さな挑戦も効果的です。最初は近所を散歩するだけでも良いですし、図書館や公園など人が少ない公共の場所に行くことから始めても良いでしょう。このような小さな成功体験の積み重ねが、「少しずつなら学校にも行けるかも」という自信につながっていきます。

何より大切なのは、「学校に行けない=悪いことではない」という視点を持つことです。自分を責めるのではなく、今の自分にできることを少しずつ増やしていく姿勢が、結果的に再登校への道を自然と開くことにつながります。

周囲の支援者ができること

教育関係者や支援者が不登校の子どもをサポートする際に最も大切なのは、「焦らず、子どものペースを尊重する」という姿勢です。学校復帰を急かすのではなく、まずは子どもが安心して過ごせる環境づくりを優先しましょう。

例えば学校の教員ができることとしては、登校刺激や心理的負担を与えないよう配慮しながらも、定期的な家庭訪問や電話連絡などを通じて「いつでも戻ってこられる場所がある」というメッセージを伝え続けることが大切です。また、部分登校や保健室登校など、段階的な復帰方法を提案することも効果的です。

スクールカウンセラーや教育センターなどの専門機関が活用できるのであれば、検討してもいいでしょう。専門家による心理的サポートは、子どもの自己理解を深め、新たな一歩を踏み出す力になります。

周囲の大人に求められるのは、「学校に行くこと」だけが正解ではないという柔軟な視点です。子どもが今、何に興味を持ち、何ができるのかを見つめ、その可能性を広げるサポートこそが、結果的に社会とのつながりを回復する近道になります。

子供が不登校の時にやってはいけないこと

お子さんの不登校に対応する際、避けるべき行動があります。これらは子どもの心の傷をさらに深め、再登校への道のりを遠ざけてしまう可能性があります。

強制的に登校させようとする

「今日は絶対に学校に行くのよ」と無理やり学校に連れて行ったり、「いい加減にしなさい」と厳しい言葉で叱りつけたりすると、子どもはさらに心を閉ざしてしまいます。

登校できないのには必ず理由があることを理解し、急かすのではなく気持ちを受け止めましょう。強制は一時的に学校に連れて行くことができても、根本的な問題解決にはなりません。むしろ、親子関係の悪化や子どもの自尊心の低下など、新たな問題を生み出してしまうことが少なくありません。

まずは、子どもが安心して過ごせる環境を整え、自ら「行ってみようかな」と思えるまで待つ姿勢が重要です。

他の子どもや兄弟と比較する

「隣の〇〇ちゃんは毎日ちゃんと行っているのに」や「お兄ちゃんは休まなかったのに」などの比較の言葉は、子どもの自己肯定感をさらに下げてしまいます。

比較は、一人ひとり異なる子どもの個性や状況を無視した対応であり、子どもは「自分は理解されていない」と感じてしまいます。これは親への不信感を生み、本音で話し合うことがさらに難しくなる悪循環を生み出します。

代わりに、その子自身の小さな変化や成長を見つけて褒めることで、「自分は認められている」という実感を持ってもらうことが大切です。「今日は自分から朝起きられたね」「好きな本をたくさん読んでいるね」など、学校以外の場面での前向きな行動に目を向けましょう。

子どもの声を否定する・聞かない

「そんなのただの甘え」「大したことじゃない」と子どもの感じている不安や辛さを否定したり、話し始めても最後まで聞かない姿勢は、親子のコミュニケーションを大きく損ねます。

子どもが感じている不安や苦しみは、大人から見ると取るに足らないことに思えても、子どもにとっては非常に重大な問題です。「その気持ち、分かるよ」「もっと詳しく教えてくれる?」と、まずは受け止め、共感する姿勢が重要です。

子どもの声に耳を傾け、気持ちに寄り添うことで、「親は味方だ」という安心感が生まれます。この信頼関係こそが、子どもが自分の気持ちや状況を打ち明け、一緒に解決策を考えていくための土台となるのです。

学校以外の学びの場も活用し、再登校のきっかけを作ろう

再登校のきっかけは、家庭のサポート、学校以外の環境の活用、友人や支援者の存在など、さまざまな要素が影響します。大切なのは、子どもが安心できる環境を整え、焦らずに寄り添うことです。

特に、「学校以外の学びの場」を活用することは、再登校の大きな後押しとなることが多く、オンラインフリースクールはその選択肢の一つです。aini school 小・中等部では、自宅で安心して学びながら、自己肯定感を育み、再登校のきっかけや社会とのつながりを広げるサポートを行っています。

富士山バックにジャンプ▲2泊3日の修学旅行時の様子

「いきなり学校に戻るのは不安だけれど、何か一歩を踏み出したい」 「子どもに合った学びの場を探したい」

そんな方は、ぜひaini school小・中等部の説明会にご参加ください。aini school小・中等部を通じて、新しい学びの可能性を一緒に見つけていきましょう。

メニュー