書道上達の秘訣は、押し進めていく筆毛の手応え(紙との抵抗感、筆触)の体得にあります。そのために必要な筆の持ち方や使い方をレクチャーし、基礎固めに最適な古典(古来より伝わる名品)をお手本に”書道”を学ぶ第一段階を体験していただきます。
学び方がわかると、筆触を手掛かりに古典を通して、観る、表現する、確かな力が養われ書の楽しさが分かってきます。さらに理解が深まるにつれ、独力で書の道を追求していくことも可能になります。
★講座内容(2時間30分)
ガイダンス①書道とは・・・習字と書道は同じ? 書道の目的
ガイダンス②筆について・・・筆の形状から生かし方を知ろう
実技(臨書体験)・・・始平公造像記の臨書
筆触の獲得を目指し「十四」の部分をお手本に穂先の角度の観察、筆毛に生じる捻れと筆管の傾き方の様子などを学び、特長を少し強調して再現する臨書方法を体験します。
特に「十」の字での鍛練がその後の基礎固めにとっての核となるため、時間をかけ習得のお手伝いをさせていただきます。
(※臨書体験ビフォー&アフターの作品は記念にお持ち帰りできます。)
★Q&A
Q:道具は用意したほうがよいですか?
A:必要な用具、用材を用意しています。手ぶらでご参加ください。
Q:どのような服装がよいですか?
A:墨で汚れても大丈夫な服装でお越しください。お着替え用の部屋もございます。
Q:初心者でも大丈夫ですか?
A:未経験の方でも習得しやすいよう段階を踏んでレクチャーいたします。
Q:左利きですが大丈夫でしょうか?
A:右手で初めて書く生徒さんが筆を操れるまでになったコツをお教えします。
Q:1回で書道の基礎を学べますか?
A:上達に必要な基礎と学び方は本講座の資料でいつでも確認できます。身につけるためには繰り返しの練習が必要になります。
★体験料金に含まれるもの
資料代 場所代 材料費(半紙墨液代)
※筆、下敷き、墨池(墨液を注ぐ容器)、文鎮は無料でお貸しします。
大学の書道科で専門に書道を学び、卒業後は千葉県の高校教諭として書道を教えてまいりました。高校1年生の初期段階で教え、それ以降の学習に効果の高かった授業の内容を基に、伝えたいポイントを残さず講座用の資料にまとめました。
本講座は1回完結の講座ですが、筆毛の手応えを追求していくことで書道への理解が深まり、書表現を通して生き生きとした自分を発見するきっかけになれば、こんなに嬉しいことはありません。