【ゲストへのご挨拶】
サラリーマン退職を機に「下町歩き」を再開してみようかと考えました。以前は「池波正太郎と下町歩き」というタイトルで3年ほどNHK文化センター様で下町歩きと、池波先生ゆかりのお店でご一緒にお食事、というものをやらせていただいておりました。手始めに、年の初めの浅草。プレオープンです。
ご存知の浅草雷門集合で、仲見世、浅草寺、浅草神社、新仲見世、六区、奥山などなど、2時間ほどお正月気分の浅草の街をまわり、初詣かたがた、のんびりと浅草を歩きましょう。
浅草は江戸時代から明治、大正、昭和、平成と300年の長い盛り場としての歴史を持っています。江戸幕府にも関わりの深い浅草寺の門前町として人が集まった江戸時代。明治に入り浅草は、後に返されますが、1区から7区まで名前が付けられ、明治政府、東京市に公園として接収、整備をされました。このうちの6区が特に東京市肝入りで、劇場など興行街、エンターテインメントの街として開発されました。それが浅草オペラ、浅草喜劇として、明治、大正、昭和と東京No.1の盛り場となっていきました。ご存知のビートたけし氏などはそんな浅草喜劇、エンターテインメントの最後の芸人の一人と言えるかと思います。こんな歴史があって、浅草には江戸・明治創業の、うなぎ、寿司、すき焼き、天ぷらの老舗が今もたくさん残っています。
今、ビートストリートと名付けられている六区のメインストリートは、劇場、寄席、映画館が林立し人々でごった返していました。昭和30年代、40年代を最後に段々に衰退し、今は、映画館は一館もありません。残っているのは寄席、浅草演芸ホール、木馬館、ロック座など数えるほど。
短い時間ですが、そんなお正月の浅草の街を歩き、歴史も含めて感じていただければと考えております。
浅草生まれ育ちの時代小説家で希代の食道楽でもあった池波正太郎の行き付けであったうなぎや、駒形[前川]での飲食を予定しています。(参加費とは別で実費でのお支払いになります。うな重4800円~)