「ただのカモ」が、帰り道には“推しガモ”になる。
冬の多摩川下流には、シベリアなど北の国から渡ってきたカモたちが集まります。遠くから見ると「ぜんぶ同じカモ」。でも双眼鏡でのぞくと、色も、顔つきも、しぐさも、一羽ずつまったく違うことに気づきます。
この体験のゴールはひとつ。親子それぞれが、自分だけの「推しガモ」を見つけることです。案内するのは、元日本野鳥の会研究員のマーサ先生と、元環境省レンジャーの「みちくさの達人サクちゃん」です。
【推しガモが見つかるまでの5ステップ】
1. 出会う
双眼鏡の使い方を練習したら、浅間神社の高い台から川面を見渡します。カモたちが暮らす多摩川の地形と歴史を、サクちゃんが解説します。
2. 見分ける
神社の下の河川敷から、少し上流の堰まで歩きながら水鳥を観察します。マーサ先生のクイズは「オスとメスの組み合わせクイズ」や「カイツブリやオオバンはカモの仲間?」など。カモを見分ける目を育てます。
3. 推しを決めて描く
気になる一羽をじっくり観察して推しガモを決め、色鉛筆で画用紙に描きます。羽の色や模様、くちばしの形をよく見ないと絵は描けません。描くことで、観察する力が自然と育ちます。
4. 推しを語る
多摩川台公園に移動し、描いた絵を見せながら一人ずつ推しの魅力を発表します。「カモは一年中いるの?」「どこから来たの?」「なぜ群れているの?」「何を食べているの?」。子どもたちの疑問にマーサ先生が答えながら、みんなで振り返ります。
5. 森の鳥にも出会う
多摩川台公園では、オオタカの巣やホンセイインコの巣穴を観察します。水生植物やアジサイが植えられた道を通って駅へ戻りながら、ツグミやシメなどの冬鳥を探します。アオジやシロハラの声が聞こえるかもしれません。
多摩川では、オカヨシガモ、コガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、キンクロハジロなどのカモに出会えることが多いです。カモ以外にも、カイツブリやオオバンなど、いろいろな鳥に気づけるはずです(鳥の種類は当日の状況によります)。
【こんな方におすすめ】
・双眼鏡を使うのは初めて、という親子
・冬休みの前に、家族で外遊びの予定を入れたい方
・手を動かして描く体験を、子どもにさせてあげたい方
・冬休みの自由研究のテーマを探している方(描いた推しガモの絵はお持ち帰りいただけます)
画用紙・色鉛筆などの画材はこちらで用意します。双眼鏡の貸し出しはありません。お持ちの方はご持参ください(ご家族で1台を交代で使うのもおすすめです)。当日は高性能の観察用望遠鏡(プロミナ)を1台持って行くので、みんなで交代しながら、羽の模様まで大きく観察できます。
【当日のスケジュール】
9:15 受付(東急東横線 多摩川駅)
9:30 オープニング・双眼鏡の使い方練習
9:45 浅間神社の高い台へ。川がつくった地形の話、高台から川面の鳥を探す
10:05 神社下の河川敷から上流の堰へ。水鳥観察とカモのクイズ
10:50 推しガモを決めて、色鉛筆で画用紙に描く
11:15 多摩川台公園へ移動。推しガモの発表・ふりかえり
11:35 オオタカの巣・ホンセイインコの巣穴を観察。冬鳥を探しながら駅へ
12:00 解散(多摩川駅)
※天候や鳥の出方で、順番を入れ替える場合があります。
【持ち物・服装】
防寒着(手袋・帽子・カイロ)、歩きやすい靴、飲み物、筆記用具、双眼鏡(お持ちの方)、あれば野鳥図鑑
河川敷は風が強く冷えます。重ね着でお越しください。
【メイン講師】成末雅恵(マーサ)先生
(株)東京山側DMC 講師。元公益財団法人日本野鳥の会研究員。在籍中は鳥類の繁殖分布調査や、カワウ・カラス・外来種など人とぶつかりやすい鳥との共存の道を研究。現在はバードガイドとして、身近な野鳥や外来鳥を中心に調査を続けながら、子どもたちに自然のおもしろさを伝えている。
【進行】みちくさの達人サクちゃん(東京山側DMC)
元環境省自然保護官(レンジャー)。NHK Eテレ「なりきり!む~にゃん生きもの学園」番組アドバイザー。「みちくさの達人」として環境教育番組の監修・出演など各種メディアで発信中。都会の親子を中心に、大地といきものの不思議を五感で学ぶ探究プログラムを年間200回以上届けている。