福嶋先生と見る「発見された東京の化石」
化石研究者は展示のどこを見る?
今、日比谷図書文化館では、令和8年度特別展
「発見された東京の化石
― 千代田区に海が広がり、ゾウが歩いていたころ ―」
が開催されています。
せっかくこんな面白い特別展が開催されているなら、
化石研究者・福嶋先生と一緒に見てみませんか?
博物館や特別展に行くと、
「大きい!」「珍しい!」「すごい化石!」
と、展示されているものそのものに目が向きます。
では、化石を長年研究してきた人は、同じ展示を見たときに何を見るのでしょう?
「なぜ、この場所から見つかったんだろう?」
「この地層は、どんな環境でできたんだろう?」
「本当にそうなのかな?」
研究者は、展示を見るところから次々と新しい疑問を見つけていきます。
そして、
観察する。比べる。
疑問を持つ。考える。
調べる。
そんな探究を繰り返していきます。
今回のプログラムでは、
福嶋先生から「正解」を教えてもらうことだけが目的ではありません。
専門家の「ものの見方」そのものを、一緒に体験してみます。
🪨今しか見られない「東京の化石」🪨
今回見るのは、日比谷図書文化館の特別展
「発見された東京の化石」
高層ビルや地下鉄が広がる現在の東京。
ところが、その地下からはこれまで、さまざまな化石が発見されています。
例えば、
・ナウマンゾウ
・ヤベオオツノジカ
・セイウチ
・トウキョウホタテ
・さまざまな貝化石
など。
特別展では、
「東京のどこから、どんな化石が見つかったのか」
そして、
「その化石が見つかった地層は、どのようにできたのか」
を紹介しています。
さらに、地下深くから採取された地層も展示されています。
現在はビルが並ぶ東京に、かつて海が広がっていた時代がありました。
そしてゾウが歩いていた時代もありました。
今、自分たちが歩いている東京の地下には、想像以上に長い時間の記録が残っています。
特別展は2026年10月18日まで開催されています。
なぜ東京から「海の化石」が出てくる?
海になったり、陸になったり
川が流れたり、大地が削られたり。
火山灰が積もったり。
長い時間の中で環境が変化し、現在の東京がつくられてきました。
化石を見ることは、昔の生きものを見ること。
そして同時に、昔の東京の景色を想像すること。
でもあります。
「知識を増やす」だけではなく、「見方」を増やす
今回、子どもたちにぜひ体験してほしいのは、
「ナウマンゾウを知った」
「地層の名前を覚えた」
ということだけではありません。
一番体験してほしいのは、専門家が世界をどう見ているのか。ということです。
同じ展示を見ても、ある人には「石」にしか見えなかったものが、専門家には、「昔の海の証拠」に見えることがあります。
ある人には同じように見える2つの化石から、研究者は小さな違いを見つけます。
そしてその違いから、「なぜ?」が生まれます。
今回の特別展を通して、その面白さを親子で体験してみましょう。
当日はこんなことを探究します
展示を巡りながら、
・研究者は化石のどこを見るのか
・東京からなぜ海の生きものの化石が出るのか
・ナウマンゾウが歩いていた東京はどんな場所だったのか
・地層から昔の環境をどう読み取るのか
・似ている化石の違いをどう見つけるのか
・化石が見つかった場所にはどんな意味があるのか
・疑問が生まれたら、研究者はどう調べるのか
などを考えていきます。
もちろん、予定していなかった疑問が出てきても大歓迎。
むしろ、
「なんで?」が生まれた瞬間が探究のスタートです。
参加する子どもたちの興味や、その場で生まれた疑問によって内容も変わっていきます。
🐘講師 福嶋 徹 先生
むさしの化石塾代表。
多摩地域を中心に長年、地質・化石の調査研究を続けている化石研究者です。貝化石、植物化石、哺乳類化石などを通して、東京・多摩地域の古環境について研究しています。化石の発掘だけでなく、クリーニング、標本製作、地学教育などにも取り組み、子どもたちへの化石・地層の普及活動も長年行っています。
東京山側みちくさ化石塾でも、化石の専門家として子どもたちの探究を支えていただいています。
⚠️
※本プログラムの参加費とは別に、日比谷図書文化館「発見された東京の化石」の観覧料が必要です。
一般500円/大学・高校生300円/中学生以下無料
※千代田区民等、無料・割引制度があります。詳細は日比谷図書文化館の公式案内をご確認ください。
また、午後の講演会部分も混同を避けるため、
※特別展の観覧料は本プログラム参加費に含まれていません。
※午後の講演会も本プログラムとは別企画となり、参加を希望される場合は別途お手続きが必要です。
https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/information/20260705-tokyonokaseki/?utm_medium=banner