【鉢形城の歴史】
鉢形城跡は、荒川と深沢川に挟まれた断崖絶壁の上に築かれていて、交通の要衝に当たり、上州や信州方面を望む重要な地点でした。1476年関東管領であった山内上杉氏の家臣長尾景春が築城したと伝えられています。小田原の北条氏康の四男氏邦が整備拡充し、現在の大きさとなりました。鉢形城は関東地方において有数の規模を誇り、北関東支配の拠点として、さらに甲斐・信濃からの侵攻への備えとしてとても重要な役割を担いました。1590年の豊臣秀吉による小田原攻めの際には、後北条氏の重要な支城として、前田利家、上杉謙信等の北国軍に包囲され、激しい攻防が繰り広げられました。1ヶ月余りにおよぶ籠城の後、北条氏邦は、6月14日に至り、城兵の助命を条件に開城しました。開城後は、徳川氏の関東入国に伴い、家康配下の代官がこの地を統治しました。
【当日の行程】
このプランでは、東武東上線、秩父鉄道、JR八高線で寄居駅改札口に集合します。全員揃いましたら、鉢形城に向かいます。荒川に架かる正喜橋を渡り、鉢形城の搦手より馬出し、外曲輪を辿り、鉢形城歴史館に向かいます。鉢形城と周辺地域の歴史と文化を30分程度学びます。歴史館を後にした後は、連雀小道を通り大光寺曲輪、外曲輪、大手、逸見曲輪、三の曲輪、秩父曲輪で10分間小休止します。持参した昼食軽食を摂りましょう。午後はニの曲輪、御殿曲輪、本曲輪を通って搦手に戻ります。
朝通った正喜橋を渡り、玉淀河原に向かいます。北條まつり本会場です。
【鉢形城籠城の歴史】
1590年豊臣秀吉は前田利家、上杉景勝、真田昌幸、本多忠勝、鳥居元忠等へ鉢形城攻めの指示を与えます。鉢形城に籠城したのは三千五百人ともいわれますが、この中には家臣ばかりではなく、多くの農民、町民までもが含まれていました。秀吉は鉢形城攻略が北条氏の全体を突き崩す鍵になると捉えており、北条氏領国の鉢形城と氏邦の役割を高く評価していたともいえます。かくして鉢形城は、1590年五万人にも膨れ上がった大軍勢に攻略されることになったのです。
【北條まつりの要項】2019年5月19日の記録
北條まつり当日は武者隊パレード、アトラクション、両軍の攻防戦、一騎討ち等が繰り広げられます。このプランでは、両軍の攻防戦セレモニーを全て見学します、豊臣軍来襲が伝来され、戦い前の三献の儀、必勝祈願し、戦いに突入します。北条・豊臣連合軍の合戦は迫力満点です。緊張感漂う武士と武士の一騎打ちは壮絶です。両軍の雄叫びと講談師の講話解説を楽しんで下さい。盛り上がります。この模様は毎年当日の夕方のニュースで放映されます。
本日9月1日発行の広報よりい九月号で、10月9日寄居まつりの概要が発表されました。2019年の時よりも規模は若干縮小されますが、午後1時武者隊パレードスタート、午後1時40分玉淀河原でセレモニー開始、午後2時伝来、三献の儀、出陣太鼓、攻防戦開始、というスケジュールです。2019年のスケジュールとほぼ同じです。