スクランブル交差点で知られる渋谷駅ですが、その周辺の光景は2027年まで日々変わっていきます。工事中とはいえ、完成までその姿が詳しくわからないのですが気になりませんか?
渋谷駅には東急、東京メトロ、京王、JRの路線の駅とバスターミナルがあって、現在工事中なのはJRの駅と東西二つのバスターミナルです。京王が一番早く2000年にマークシティを完成させ、東急が2013年に東横線を地下に潜らせました。東京メトロは2020年に銀座線の渋谷駅が移りました。これからJRの駅と東西のバスターミナルを2027年度までに完成させるのですが、走っている電車の上にビルを建てるという、工事の複雑さは世界でも空前絶後といってもよいのでしょう。
そんな渋谷駅と、その駅ビルの将来像を体験していただこうという企画です。高層階からの景色をご覧いただき、地下3階から地下1階にかけて縦横に走る地下街を歩くと方向感を失うスリルがあります。跨道橋を除けばすべて屋外の景色が見えない地下や建物内の通路を2時間ほど歩くことになります。ところどころで見ていただく屋外の景色とうまくつながるでしょうか。
歴史物語は何もありません。文学やドラマ、歌の物語もありません。巨大な構造物に電飾と都会の景色、それと大勢の人の流れを見るだけです。ガイドは複雑な駅の全体がどうつながっているかの説明が主体となります。
渋谷はテレビの映像で見る頻度は日本一といってもよいかも知れません。海外の観光客はスクランブル交差点で写真を撮って満足していたようです。魅力がないはずはありません。でも、工事中なのと、分かりにくさが苛立ちになってしまうことが少なくないようです。
変わってほしくない街並みや景観を見せるのが世の中の観光地なのに、渋谷はどうなるかが分からない街なのです。スリルとサスペンスが詰まっています。
通学の乗り換え駅だった関係で、飲み会の場所として便利ということはあるでしょう。山手線、埼京線、湘南新宿ライン、東横線、田園都市線、井の頭線とそれにつながる京王線・小田急線、副都心線でつながる東上線、西武池袋線、それに表参道での千代田線からの乗り換えで、常磐線、東武スカイツリーライン沿線方面からのアクセスも便利になっています。
どこにもない巨大で不思議な駅。その中心だった東急東横店の建物も解体されました。これからどうなるのか、現場を歩きながら将来の姿を想像することを楽しんでみませんか?お会いできるのを楽しみにお待ちしております。