こちらのメニューは最近インドネシアの都会ではあまり見られなくなったメニューです。私はジャワ島中部の田舎で育ったので、これらのメニューはいつも食べていたとても馴染のある料理です。作り方は簡単で手間がかからず、野菜もたくさん使っています。唐辛子もたくさん使っているので、辛い物が好きな方にはお勧めです。見た目はあまり豪華には見えませんが味は本格的で美味しいです。
【レシピ】
=== Welcome Drink : Es Teh Poci(ウェルカムドリンク : インドネシアのアイスティー)
”Teh Poci”は陶器のポットで作ったお茶です。ジャワの田舎ではよく見かけます。使う砂糖も普通の砂糖ではなく、"Gula Batu”という日本で言うと氷砂糖のような形の砂糖です。現在は簡単に飲めるインスタントのものができて”Teh Cap Poci”という名前で売られています。インドネシアではかなり有名なお茶の一つです。香りが良くて、氷を入れて冷たく飲むのも美味しいですし、冬にホットで飲むのも美味しいです。
=== Sayur Lodeh Terong & Buncis(いんげんとなすのココナッツ野菜カレー)
ベジェタリアンの方にもこちらはお勧めです。揚げ豆腐といんげんやナスなど野菜がたっぷり入ったココナッツカレーです。もちろん味付けはインドネシアのジャワならではの味付けです。味はさっぱりして、食べやすいです。
=== Sambal Goreng Hati(鶏レバとジャガイモのピリ辛炒め)
"Sambal Goreng Hati"はインドネシアのジャワではとても有名な料理です。"Hati"または"Ati"はレバという意味です。牛レバ又は鶏レバを使っています。揚げたジャガイモとペースト状にしたスパイスとあえます。更にココナツミルクを入れることによって味はとてもまろやかになり、一回食べると病みつきになります。(笑)日本ではおつまみとして食べても美味しいです。唐辛子も使っているので食欲がそそります。
=== Ayam Suwir(ココナツミルクとスパイスで和えた鶏肉)
"Ayam Suwir"は茹でた鶏肉をほぐし、ココナッツミルクと色々なスパイスで和えた料理です。骨がないのでおかずとして食べやすいです。スパイスの香りとまろやかな味が食欲をそそります。
=== Tempe Goreng(サイドディッシュ1 : テンペの素揚げ)
テンペはインドネシアでは日常では欠かせない食材の一つです。値段も安くて栄養も豊富です。日本ではダイエット食品として売られています。日本で買うと値段が何倍も高いのですが、食べたいときはたくさん買ってしまいます。(笑)"Tempe Goreng"はインドネシアでは一番オーソドックスなテンペの料理です。熱々のご飯と一緒に食べるだけでも十分美味しいです。サンバル(辛いペースト)を付けるとさらに美味しくなります。
=== Kerupuk Udang(エビせんべい)
"Kerupuk Udang"は日本でいうとエビせんべいみたいなものです。既に出来上がったもので揚げるだけなんですが、揚げ方が間違えたら固くなったり、ふくらまなかったりするので技が必要です。日本だとお菓子のような感覚で食べるかもしれませんが、インドネシアではご飯を食べながら食べるのでおかずみたいな感覚です。
=== Putu Ayu(デザート : ココナッツフレークを使ったパンダン風味の蒸しパン)
"Putu Ayu”はジャワの伝統的なお菓子です。ココナッツフレークを使ったパンダンの葉っぱの風味の蒸しパンです。パンダンのペーストを使っているので色は緑になります。ココナツミルクを使っていて、味も甘すぎず、日本人には合うと思います。形は小さくてかわいいです。