【軍都東京の跡】-1 美しい図書館に生まれ変わった弾丸工場

2021/6/25(金)

戦前・戦中の東京は「一大軍都」だった


戦前・戦中の東京は「一大軍都」だった、というのはご存じでしょうか?


まずわかりやすい例から挙げると、皇居とその周辺です。

この辺は、実戦部隊「近衛師団」が駐屯していました。

「近衛(このえ)」とは、大元帥陛下たる天皇陛下をお守りする部隊の呼び名です。

現在の北の丸公園には、近衛師団の近衛歩兵第一連隊、近衛歩兵第二連隊が駐屯していました。

また、公園外れには、近衛師団司令部がありました。今も美しい煉瓦造りの建造物として残っています。


麻布・青山・赤坂・神宮外苑一帯は、実戦部隊が集中していました。

ざっと挙げると、第一師団司令部、歩兵第一・第三連隊、近衛歩兵第三・第四・第五・第七連隊・・・。

今のおシャレな街からは想像できないです。


そして、今の北区あたりは、軍需工場地帯でした。

軍需工場が立ち並び、兵器や通信機、被服を日々大量生産していました。

今回ご紹介するのは、この中の「東京第一陸軍造兵廠」の一部の遺構です。


弾丸工場が生まれ変わって「北区立中央図書館」に


北区立中央図書館は、陸上自衛隊十条駐屯地の至近にあり、美しい2棟の煉瓦の建築物をうまく活用したものになっています。


この2棟の煉瓦の建築物は、東京第一陸軍造兵廠の275号棟で、もともと弾丸工場でした。


中に入ってみました(さすがに内部の撮影は自主的に遠慮したので、写真はありません)。

外壁をただそのまま使っていいるのではなく、内部もある程度そのまま残されていました。

中は綺麗で、近代的図書館でした。


また、煉瓦造りをうまく利用したカフェも併設されています。


歴史的遺構をうまく活用した好例という印象を受けました。

2009年度のグッドデザイン賞を受賞したそうですが、納得です。

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