【コラム】得意、夢中、好き

2021/5/16(日)

「あなたの得意な教科はなに?」

私の今の仕事のひとつは高校生に勉強を教えることなのですが、生徒によくこの質問をすることがあります。

だいたいの生徒は首を傾げるので、続けて、

「他の人より早くできて、他の教科に比べると苦にならず、勉強していると時間を忘れることがある教科のことだよ。」と言います。

そうすると、「ああ、国語だ」とか「それなら化学かな」とか教えてくれます。


この仕事とTABICAの仕事を同時にやっていると不思議に思うことがあって、15,6歳はこんなに自分の得意なことを認識するのに苦労しているのに、TABICAのホストさんは好きなことや得意なことに本当にいきいきと取り組んでいるなあ、と。

ホストの皆さんが、いつ、どういうふうにして、自分の「得意」「夢中」「好き」と出会ったのか聞いて回りたいです。


いま個人的には、「得意」「夢中」「好き」に出会うには、1) 自分と向き合うこと 2) 他者から学ぶこと の両輪がバランスよく必要なんじゃないかなと考えています。


1) 例えば、楽しい時間って早く過ぎ去ってしまうけれど、何気なく過ごしてしまわないで

「自分は何がそんなに楽しかったんだろう」

「楽しくない日と楽しかった今日は、何が違ったんだろう」

と自分の気持ちや考えたことを振り返ってみると、自分の価値観と向き合うことができるかもしれません。


2) 例えば、他者(高校生の場合は特に先生や親)から言われることを無条件に拒否してしまわないで、一度「本当にそうかもしれない」と受け入れてみる。(これがまず難しいのだろうけど)

言われたことをまずはやってみる。

自分でやってみて、本当に面白いか面白くないか判断する。

そういうふうに、他者の言葉をまずは信じて、自分で実践してジャッジすることが「好き」や「得意」をすくい上げることに繋がるかもしれません。


偉そうなことを書きましたが、私もまだまだ自分の「得意」「夢中」「好き」を見つける旅半ばですし、もっともっといろんなものを見て考えて好きになりたいと思います。

そのお話はまた今度書きます。

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