匠の技
2021/1/22(金)
新年あけてから寒い日が続きますね。
私はあまりの寒さに、昔むか~し買ったウールのロングコートを久々に引っ張り出して着ています。
どれぐらい昔かというと、これを着て長野オリンピックを観に行ったくらい昔(=20世紀)です。
結構なお値段しただけにとても暖かく、毎年毎年着続けて、しまいには友人に「まだそのコート着てるの!?」と呆れられたほど。
完全に元をとれるぐらい着倒していますが、よほどいい生地を使っているのか、表地は今でもキレイで毛玉1つありません。
一方、裏地は傷みが目立ってきたため、10年ほど前に仕立て屋さんで総張り替えしてもらいました。
自分でも裏地のある服を縫ったことはありますが、さすがプロのお仕事、クオリティが段違い。
特に驚いたのが前立ての部分です。
このコートは比翼仕立てになっていて、内側にボタンホールがあるデザイン。
そのため、まずは古いボタンホールの細かい縫い目をほどいて古い裏地を取り除き、新しい裏地に張り替えて、その上から新しくボタンホールを縫って、と気の遠くなるような手作業が施してありました。
まさかこんな細かいところまで張り替えてあるとは思いもよらず、「変態や・・・変態の仕事や・・・・・・!(←褒め言葉)」と恐れおののいたものです。
ちなみに、当時はまだ日暮里繊維街通いはしておらず、裏地は小売店で買ったものを持ち込みました。
「日暮里繊維街ならはるかに安く買えたのにぃ~」と、今さら歯ぎしりしています(笑)。
ここ数年はしまい込んでいましたが、久しぶりに袖を通してみるとやっぱり暖かい!
表地がくたびれるのが先か自分がくたびれるのが先か微妙~ですが(笑)、それまではしぶとく着続けようと思います。
激安裏地ショップもある日暮里繊維街。
新しい休憩スポットも誕生しています。
まずはオンラインで街歩きを楽しんでみませんか?