フランス旅行での悲劇

2020/12/27(日)

こんにちは!


本日、私の何でも語れる会で、フランス語圏に住まれている方や、旅好きな方とお話させて頂き、私のとびっきりのフランスでの悲劇も伝えたいと思いましたので、個人ブログから、抜粋(それでも長いよ)をお届けします。


【マニュアルのプジョーには気をつけろ!】
9年前、アメリカの会社で働いている時、報酬旅行(会社のイベント)でモンテカルロに行った。せっかくなので、イベントの前に休暇を追加し、南フランスを旅行することにした。
仕事が忙しいことを言い訳に、旅の事前準備も確認もいつもの通り不十分で、ニースのコート・ダジュール空港に着く。空港隣接のレンタカー屋で、あらかじめ予約しておいた車をゲットする。左ハンドルのディーゼル・エンジンのプジョーの小型マニュアル車だ。
カーナビのオプションを忘れたが、当日の申し込みでは在庫もない。ナビなしで異国で運転できるのか?!
マニュアル車の運転はそれなりに経験ある。ところが、この車、ギア・チェンジに特徴あり難しい。ナビ無しで公道に出る。もちろん、紙の地図もない。行き先表示を見る。フランス語なので読めない。パニックだ!
ニースからアルルまでは、250キロくらいあるはず。飛ばさないと日が暮れる。間に合うのか?!
街中では、あいかわらず、ギアの切り替えに手こずる。ギアとギアの間に引っかかり、アクセルを踏んでしまう。すると、ディーゼル車だからか、エンジンから真っ黒い煙が吹き出す。あろうことか、フロントガラスの内側(車内)の下の方からも黒い煙が出てきて、車内も真っ黒。
パニック状態で、もちろん、迷子になる。行き止まりで停車する。Uターンしようとするが、ギアのバックへの切り替え方が分からない!壊れているのか?!
あれこれ試すが、そもそも「R」のギアが見当たらない。車のダッシュボードで、取扱説明書を探す。ある!しかも分厚い!よくよく見るとフランス語だ!読めない無理!
Uターンを諦め、ハンドルを思いきり切り、ぎりぎり回り、行き止まりを抜け出す。目指すは、カフェかコンビニだ。カフェに入る。さっそく、ウエイターさんにプジョーのギア・チェンジのやり方を英語で聞く。はにかむウエイター?英語が分からないそうだ!!
唖然とするが、気を取り直し、プジョー、プジョーを連呼し、バック、バック、ギア、ギアと身振りで聞く。通じるのか?!通じた!
彼の顔が分かったとうなずく。バックに入れるには、なんと、ギアをガチャガチャ動かすのではなく、上に引く!その後、バックのギアにシフトするそうだ。手振りで教えてくれた!
iPhoneの地図アプリにも目的地を入れ、やっとの思いで、出発!ハイウエーは空いている。ものすごく快適。ディーゼル車だが、結構、走る。250キロを2時間ちょっとで颯爽と走り切った。
【後日談】
アメリカに戻り、フランス旅行での武勇伝を自慢している頃、フランスより手紙が届く。
にわかに信じられないが、現地の高速道路で、ネズミ捕りがあり、2回もスピード違反で捕まったようだ。レンタカー屋より、交通違反手数料の請求とともに、警察からの罰金支払いの通知も送ってきた。しかも、大金!
いざ、罰金を支払おうと通知を見る。これまた、すべてフランス語だった!

こんなお話をするかは分かりませんが「オンライン何でも語れる会」の1対1も、グループ編も、暇な11連休中、お届けしておりますので、もし、よかったら。ぜひ!

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