イサム・ノグチ2
2019/5/18(土)
十和田市の新渡戸記念館にイサムノグチの作品が展示されています。
新渡戸稲造が亡くなった翌年、マリー婦人に贈られたレリーフだそうです。
イサムノグチ財団からもこのタイプの作品は貴重だと言われているそうで、間近で見られて鳥肌が立ちました!
稲造とイサム・ノグチの関係についてGoogle検索では情報がなかったので、学芸員の方に聞いて知ることができました。
十和田市は稲造の祖父、傅らにより荒野を開墾してできたた街です。
稲造博士や三本木原開拓に関する資料の「保管」を目的として、新渡戸稲造自身が設立に関わっています。
そして、この建物は元東大名誉教授・生田勉氏による設計で、モダニズム建築の初期作品という観点でも貴重なものだそうです。
生田氏はル・コルビジェの著書を日本語に翻訳した方でもあります。
今、十和田市は耐震強度の問題から取り壊しを決め、同館は閉館させられています。
専門家の調査によると補強させることもできるので取り壊す必要があるということに疑問を呈されていますが、
市がその調査結果を受け入れないで取り壊しありきで話を進めているため、貴重な文化財を守るべく
新渡戸家は裁判で市を相手に争っている状態です。新渡戸家の功績がなければ私たち市民は
存在していなかったも同然なので、とても悲しいことです。
閉館となっていますが、学芸員の方に中をご案内いただくことは可能なので、ツアーに盛り込めたらなと考え中です。
公開済みのツアーで歩く場所場所でも、開墾時代の痕跡を垣間見ることができるので、今回学芸員の方から私にとっての
新しい情報を聞くこともできました。
十和田市にお越しの際は、ぜひ新渡戸記念館にも足をお運びください。
※写真右下がイサムノグチ作レリーフ。実物を見ることができます。