ビートルズを聞いてみよう〜1
2020/8/19(水)
こんにちは!
そろそろ、ビートルズを聞いてみよう!
前回の「【オンライン懐かしの洋楽談義】ロック好き集まれ!(オフ会もあり)」で、レギュラー・ゲストのありささんから、
ビートルズの「ア・ハード・デイズ・ナイト」を紹介頂いた。
その際、ビートルズ特集は、いずれ、シリーズもので、深掘りをするつもりだった、わがままな私は、こっそり話題を変えた。
だが、その時、2つの重大な宿題を発見した。
ひとつは「ビートルズのメンバー4人の顔と名前は一致しているのか?」
もうひとつは「リード・ヴォーカルであるジョンとポールの声は聞き分けられているのか?」
【オンライン懐かしの洋楽談義】ロック好き集まれ!(オフ会もあり)」主催者として、
今日は「リード・ヴォーカルであるジョンとポールの声は聞き分けられているか?」について、無償で、判別方法をお届けしたい。
構想3日間、製作1時間の力作をどうぞ!
さらなる詳細な説明と、もうひとつの宿題「ビートルズのメンバー4人の顔と名前は一致しているのか?」については、次回の音楽談義でじっくりレクチャーさせて頂く。
1.リード・ヴォーカル:ポール・マッカトニー
ポールと言えば、器用で、高音の綺麗な歌声がウリだが、イメージとしては、クラスに一人はいる、何でもできる優等生タイプの「できすぎ君」だ。そう思って聞けば、簡単に分かる。
「のっぽのサリー」ロング・トール・サリー Long Tall Sally 1964発売。オリジナルは、黒人R&Bシンガーであり、伝道師でもあるリトル・リチャードの1956年の作品。さすが、ポール!できすぎ君だけに、あの伝説のリトル・リチャードのオリジナルを軽く超える完成度
2.リード・ヴォーカル;ジョン・レノン
ジョンと言えば、迫力あるシャウト系のハスキー・ボイスがウリだが、イメージとしては、気難しそうなリーダー・タイプの「ちょいワル」だ。敵に回すと、しんどそうだ。
ちょいワルだけに、以下、サンプル曲もバッドボーイを選んだ!
「バッド・ボーイ」Bad Boy 1966年発売。オリジナルは、黒人R&Bシンガーであるラリー・ウイリアムズの1959年の作品。ここでも、あっさり、オリジナルを超越した完成度。さすが、ちょいワル。こんなシャウト系の歌い方で、黒人R&Bシンガーの曲を歌いこなすジョンも只者ではない。
以上、ジョンとポールの二人の声は完全に覚えられたでしょうか?
それでは、おさらい。ビートルズは1962年にデビューし1970年に解散する。その初期の作品の中で、最高傑作だと思う「ハード・デイズ・ナイト」で2人の声の違いを完全攻略しよう。
このアルバムに捨て曲はないが、一曲ずつ、ジョンとポールのヴォーカルの解説もお届けする。
アルバム:『ハード・デイズ・ナイト』(ビートルズがやってくる ヤァ ヤァ ヤァ、英語: A Hard Day's Night) 1964年発売
全作詞・作曲: レノン=マッカートニー
アナログA面:
1.「ア・ハード・デイズ・ナイト」 A Hard Day's Night ジョン・レノン(主部)ポール・マッカートニー(中間部)
これだけのインパクトのあるメイン・ボーカルは「ちょいワル」のジョンしかいない。サビの綺麗なパートは「できすぎ君」があっさり持っていく。
2曲目以降も「ちょいワル」と「できすぎ」で聞き分けよう!
2.「恋する二人」 I Should Have Known Better ジョン・レノン
私の大好きな曲。これだけ、甘ったるいラブソングも「ちょいワル」が歌うとひと味変わる。アコギのコードストロークが小気味よい。
3.「恋におちたら」 If I Fell ジョン・レノン&ポール・マッカートニー
アコースティックなバラード。メインは「ちょいワル」。コーラスの高音パートの美味しいところを持っていくのは、もちろん「できすぎ」。
4.「すてきなダンス」 I'm Happy Just To Dance With You ジョージ・ハリスン
ジョージのヴォーカルは今回は、混乱の元なのでパス
5.「アンド・アイ・ラヴ・ハー」 And I Love Her ポール・マッカートニー
アコースティックなバラード。メインは「できすぎ」。名曲「イエスタデイ」より、こちらの方が好き。
6.「テル・ミー・ホワイ」 Tell Me Why ジョン・レノン
ジョンとポールとジョージ3人で歌っている。白人の青年達が歌っているようにしか聞こえないが、メインパートの「ちょいワル」がスパイスになっている。
7.「キャント・バイ・ミー・ラヴ」 Can't Buy Me Love ポール・マッカートニー
R&Bっぽい曲調をめざしているが、「できすぎくん」だけに、爽やかな楽曲に仕上がる。
アナログB面
1.「エニイ・タイム・アット・オール」Any Time At All ジョン・レノン
インパクトある冒頭は「ちょいワル」の得意分野。合いの手は「できすぎ」。
2.「ぼくが泣く」 I'll Cry Instead ジョン・レノン
これもR&Bっぽい曲調をめざす。ジョージのギターがカントリー色、強すぎて、異次元の世界に行きそうになるが、「ちょいワル」のヴォーカルで踏ん張るという構図。
3.「今日の誓い」 Things We Said Today ポール・マッカートニー
「できすぎ」の真骨頂。アコースティックなバラード。
4.「家に帰れば」 When I Get Home ジョン・レノン
このインパクトある冒頭のコーラスは3人で。メインパートは、もちろん「ちょいワル」。ジョンじゃないと、このR&B調のフレイバーは出せない。
5.「ユー・キャント・ドゥ・ザット」 You Can't Do That ジョン・レノン
これも、思いっ切りR&B調のオリジナル。「ちょいワル」以外に、この時代の白人で、誰がこの曲を歌いこなせるのか?
6.「アイル・ビー・バック」 I'll Be Back ジョン・レノン&ポール・マッカートニー
コーラスの美しいアコースティックなバラード。メインは「ちょいワル」。高音部の綺麗なハーモニーはもちろん「できすぎ」の仕業
おまけ。
本物かどうか、調査中だが、ビートルズ解散後、名曲「イマジン」を発表したジョン・レノンとあのクイーンのフレディ・マーキュリーの共演。
しかも、フレディは、変なおじさんにしか見えない。お笑い番組の「笑ってはいけない」のイギリス版なのかもしれない。鋭意、調査中
(その後、↓のビデオはそっくりさんと言うことが判明:2020/9/5 追記)
「イマジン」Imagine ジョン・レノン featuring フレディ・マーキュリー 1971年
さらに、おまけ。少し、しんみりする話。
「イマジン」Imagine クイーン 1980年(実際は1981年のライブ映像らしい)。1980年12月、ジョン・レノンが射殺された翌日のクイーンのライブで、フレディが心を込めて歌う。