私が災害対策ワークショップを始めるワケ

2020/7/23(木)

災害対策について、多くの人が意識を高めるきっかけとなった東日本大震災。


私もその多くの人の一人です。


それ以降、災害対策についての情報を探したりお話を聞いたり、実際に福島や東北を巡って被災地の方にお話を聞いたり被災後の状況を目の当たりにしたりする機会がありました。


いつどんなときに襲ってくるかわからない自然災害。


どんなお話を聞いてもどんな本を読んでも、「こうすれば大丈夫」という安心感を得ることはできず、「結局どうすればいいんだろう?」というもやもやだけが残るような状態に。


例えば、「非常用持ち出し袋の中にはこれを入れておこう」と言われても「なんでそれなの?家の中に置いてあるだけでいいの?どうやって使えばいいの?こっちとこっちだと書いてあることが微妙に違うんですけど。ほんとにそれで生き延びれるの?」という疑問が次々に浮かんできて、いろんな情報が錯綜して、情報を一本の糸に繋げることがなかなかできないでいました。


「段ボールでトイレとかベッドとか工作できたら大丈夫なのか?ほんまか工藤?ちゃうやろ工藤…!?」みたいな。


それを解決してくれたのが、危機管理リーダー教育協会というところでやっている「災害対策アドバイザー講習」でした。


その中でもとくに「サバイバルの原則」は、今まで全然一本の糸に繋がらなかった情報を簡単に繋げてくれた目からウロコの内容でした。全私が「真実はいつも一つ!」と叫びました。


人はなぜ死ぬのか、何がなければどれくらいの時間で死ぬのか、そういうことを整理できる内容です。


それを知っていれば、どこでどんな災害が起ころうとも、自分のタイムリミットの中で何をすれば生き残れるかが明確になってきます。


そして、それに基づいて考えると、常に何を備えていれば対応できるかがわかるし、たくさんある災害対策の情報を自分で整理して取捨選択できるようになりました。


「災害対策アドバイザー講習」を受けたその日、当時付き合っていた現夫に、講習で勉強した内容をそのまままるっと話しました。


話さずにはいられなかったのです。


これは、たくさんの人に伝えるべき内容だと。


それから世界が今までとまったく違って見えるようになり、自宅や通勤経路、会社など、あらゆるところで「今災害が起きたとしたらこことここにリスクがあるからこう行動する…」みたいなことを考えるようになりました。(物騒)


元々シティーハンターが好きで、新宿を歩くときはいつどこから撃たれるかわからない…という緊張感を持っていたので性に合っていたのかもしれませんが。(元々物騒)


「災害対策アドバイザー講習」修了後はその上の「災害対策インストラクター講習」まで修了し、晴れて「JUSS認定災害対策インストラクター」になったのは5年くらい前のこと。


私が災害対策について色んな情報に惑わされずに自分で考えられるようになったのと同じような経験を、多くの人と共有したいと思い、個人で災害対策ワークショップを始めることにしました。


今のタイミングになったのは、子どもが保育園に通えることになったからです(!)


私は都内で電車通勤していたこともあるし、営業で外回りしていたこともあるし、子育てもしているし、在宅ワークもしているし、今は地方都市で車移動メインの生活だし、一応女性だし…、いろんなライフスタイルに合わせた災害対策の話もしやすいと思います。


災害対策や防災の本によくある備蓄リストだけなぞって備えているだけの人、備えたいけど何から始めていいかわからない人、そんな方にぜひ一度話を聞いてもらえたらと思います。

この記事を書いたユーザー

不適切な内容を報告する