オタマジャクシ

2020/5/24(日)




林道の水たまりで泳いでいる

オタマジャクシ。


2月から3月にかけて

高尾山の水の染み出る岩の中から


キャンキャン!という子犬の鳴き声

のような音がきこえます。


これはタゴガエルというカエルの

オスがメスに求愛している声。


知らないと不思議な音なんですけれど

登山している人は素通りして

ほぼ聴いていない音。


そうして求愛してパートナーと

卵を産みつけて生まれたのが

このオタマジャクシたち。


青空から降り注いだ

太陽の光が温めている

ぬくぬくとした水のたまりで


兄弟姉妹が元気におよいで

石などについた藻を食べています。


面白いなあと思うのは

タゴガエルはここまで想像していなかった

んだろうなあということ。


岩清水が流れ注ぐ先に

水たまりができそうなくぼみがあって


そこは春になって

広葉樹が葉を拡げた後にも

少し樹冠がとぎれて陽の指す場所で


温かい水の中で子供たちが

わーいと元気に泳げるということ。


それは本能。


ボーリングのピンを見ないで

ボールを転がして


見事ストライクしたような感じ。


何回やってもストライクで

パーフェクトだから

つながれてきた命たち。


ずっとしゃがんで

眺めてしまいました。


光を集めないように気をつけて

虫メガネでも見てみたりして。





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