便利は退化

2025/3/6(木)

犬に「お手」というのは間違っているんだそう。理由は、犬は全部「足」なんだそう。

ついでに、さるは全部「手」だと教わった。人間だけが「手」 と「足」 両方あるようだ。


ちなみに、手の親指先と他の指先が引っ付くのは人間だけのようだ。このことが、ドアノブとか水道の蛇口「捻る」という動作につながっていて、この動作は他の動物にはできないとされ、高度な動きに分類されるのだそう。ただ、今は、ほとんどの水道の蛇口やドアノブは「レバー」になってしまっているように思う。


ちなみに、レバーや引き戸は、さるも開けられる。私は、熱海に住んでいた頃、換気のために部屋の窓を開けて出たら家を襲撃された。そして、レバーだった扉は開けら部屋は荒らされた。せめてドアノブだったら、寝室には入れなかっただろうに...... 。


他にも「つまむ」動作なども人間だけの動作となるようだ。ペンを持つ、ボタンを留める動作などだろうか。

このように、親指と他の指先を合わせて使う「ひねる」「つまむ」という動作は、指先の末梢神経を刺激にもなり、脳の血流がアップするとも言われている。養老孟司先生がある講演会で、バリアフリーではボケる、階段の段差が一段ずつ違うとか、斜めになってるとかバリアだらけにしないとボケると言っていたが、ドアノブとか水道もレバーから、さらに進化して、自動なんてするのは、とんでもないということをおっしゃるだろう。「便利は進化」であろうが、視点を変えてみると、「便利は退化」だと警戒するくらいでもよいようにも思う。


人間のからだはどうも、一度「便利」を体験してしまったら、戻りたくないし戻れないように思う。奈良に来て、電動自転車を買った。今は、バッテリーのない普通の自転車に乗れる気がしない。



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「骨から整えるからだのレッスン」は

姿勢・呼吸・歩行・立つ座るで、からだの基礎を整えるレッスンです。


「それってただの日常動作じゃないの?」と、思われるかもしれません。

確かに、運動としての手ごたえはないかもしれませんが、いくら便利になっても、生活インフラ同様「姿勢・呼吸・歩行・立つ座る」ここが乱れていては、何をするにもどうにもならないように思うのです。

からだのインフラを整えて、いつまでも自分の足で歩けるからだに。


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