春を待ちながら 思うこと

2025/1/19(日)

冬至が過ぎて日は伸びつつあるものの寒さはピーク。あたりはとても静かです。それでも、最近は寒さにめげず湖岸サイクリングをしている外国人観光客をよく見かけます。以前には見られなかった光景です。


寒いけれど、明るくて誰もいない森は気持ちのいい散歩道。ただし、シカが頻繁に出没。植物を食べる動物であるシカにとっては厳しい季節。食べられるものは何でも食べてしまいます、嫌いなものでも我慢して。枯れ葉でも、多少の毒がある木でも。食べ慣れるとだんだん平気になるようです。この適応力がシカの繁栄の原動力。近年、こんなにもシカが増えたのには温暖化とか、天敵がいなくなったとか、様々な理由があるでしょうけれど、だとしても、人間の活動の影響であることは明白。


スカスカの木ばかりと思いきや、こんな重そうな木もあるのです。↓

こんなにいっぱいのヤドリギを養っている木。後ろに隠れているのは富士山でまちがいありません。↑



水辺にはケヤキがたくさん生えています。ケヤキは街路樹ばかりではありません。本来の棲みかはこちらであることを知ってもらえると嬉しいです。そのケヤキ上のヤドリギの群落が今、実りの季節を迎えています。ケヤキの葉が茂っている頃はこんなに目立たなかったのですけれど、葉がなくなってみたら、すごい!こんなにあったんだ。大群落です。

ケヤキの葉という邪魔者がなくなった今、ヤドリギの独壇場です。オレンジ色の果実をめがけて、もうすぐ野鳥の群れがやってくるはず。鳥を養うふりをして、実は鳥に種子を散布してもらうヤドリギの知恵。その場所と言い、その時期と言い、パーフェクトな戦略!



ケヤキ、ヤドリギ、鳥たち、一番得をしているのは誰?損をしているのは?生態系(エコシステム)はどこを切り取ってもそんなつながりが見えてきます。


屋外にほとんど緑がない冬。庭で育てているコケとシダの一部を窓辺に並べて観察中。日本の庭園と言えばコケ、だったらその生態はよく見ておかないと、と思ったのです。


コケは数億年前、最も初期に上陸した稙物の系統。だから、まだまだ水中生活の名残があるのですね。小さい体。それは、木のように重力に抗して大きく立ち上がる生き方ではないから。また、発達した根がない代わりに水分は体表面全体からとり入れる。ということで空中の湿度の高い所に置いておけば、毎日根元に水を注ぐ必要もない。水分がなくなると萎れてしまいそうだけれど、そんな簡単には死なない。再び水分が得られればみごとに復活。それがコケの生き方。小さな植物からも命について学べることが多くあります。

コケは手のかからない植物、low-maintenance plantsです。これらのコケ(一部はシダ植物)↑ は2週間ほど私が留守にしても平然としていました。


生態系(エコシステム)はそこに存在するものすべてが関わりあってできているバランス。でも最近はこのバランスがかなり危うい。まずは身近な自然を「知る」から始められるといいと、春を待ちながら思っています。

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