アンチョビとルッコラのサラダにしよう
2023/7/11(火)
今日は、須賀敦子輪読会でした。
全集第2巻、1957~1992年に書かれたエッセイのうち、4作品を読みました。
最初の作品「心理教育としつけ」は、とってもまじめに書いている様子が微笑ましくなってしまいます。
手探りで書きだした須賀敦子さんが浮かび上がってきます。
「日本のかおりを訳す」では、春琴抄、蘆刈の翻訳の依頼を受けて、
夫に支えてもらいながら訳した様子などが語られています。
新聞に掲載された記事なので、少々、まじめな文章でもありました。
読みすすめて「ミラノの季節」は、「ミラノ霧の風景」が大好きな須賀ファンには、
作品を補完する読み物としてはたまらないエッセイでした。
宗教行事を紹介しながら、移りゆく季節と町の人々の生活と喜びを綴っています。
ミラノの一年が想像できてしまいます。
このあたり、須賀敦子ファンにはたまらない記述がいっぱいです。
ミラノの春では、
八百屋の店先にならぶ「きちがい菜」と呼ばれるタンポポの新芽のことが書かれています。
畑に生えてきたタンポポの新葉を売っているらしいのです。
食べ方が紹介されています。
茹でて、塩、油、酢で和えるか、
生のまま、玉ネギ、アンチョビいわしの塩漬けを刻んで入れて、
ドレッシングで和えても、ほろ苦くておいしい・・と、あります。
うわー、アンチョビ・・という単語がなつかしい。
若いころは、食べたりしたけれど、ここ数年、食べたことがありません。
アンチョビって、ちょっと、通好みというか、背伸びした気分ですよね。
アンチョビに反応した私は、タンポポはないから、
若い葉が出はじめた
ベランダのルッコラを使って、サラダを再現してみようと思います。
アンチョビは、アマゾンで買うかスーパーに行くか。
本を読んで触発されるってすごくステキなことだと思う。
輪読会では、そういうことも話題にできることが楽しい。
アンチョビねえ・・