Ebikeを買いました‼︎…パンクしました~安定の伊豆のイイ人バナシ

2023/5/12(金)

Ebikeを買いました。

早速、伊豆の国市の家から函南駅まで乗って通勤してみる。

狩野川沿いの道を走り、狩野川と富士山の組み合わせにフゥー‼︎なんて言って気分はルンルン。

国道を走って、韮山反射炉、願成就院、江川邸、守山の看板を見ては「伊豆の国市って歴史の街なのね」なんてしみじみ。

ちなみに私は伊豆に住んでるくせに車持ってない芸人なので、国道走ることに妙な新鮮味を感じてます。

朝の通勤ラッシュの洗礼を浴びたりなんかして、「遠回りでも良いから国道ルートはやめよう」なんて思いながら、函南駅着。

東海道線に乗り、伊東のバイトへ。


バイトが終わり、函南駅に戻り、さぁーて帰るぞと乗って数メートル進むと…


プスプスプス…


しかも、ペダルがめちゃくちゃ重い。

ナニゴト⁉︎

と思って見てみると…


タイヤがパンクしとるやないかーーーッ‼︎


ちょいと待て。

これで約15キロ先の伊豆の国市に帰るんか⁉︎イヤァ…ムッ、ムゥリィ…

という事で、Googleに泣きつく。

自転車屋さん、あるにはあったけど、出てくる写真がフッツーの住宅の写真でイヤイヤ、やってんの⁉︎って雰囲気…。

確実にやってるであろう自転車チェーン店のサイクルショップあさひまで、10キロ先…い、いや、パンクした自転車押して10キロ歩けと…ムッ、ムリィ…‼︎

でも、あさひ行くしかないんか?え…どうしよう…

と朝の通勤の楽しさから一転、地獄に蹴落とされた私は半べそ状態で、ベコベコいう自転車を押していたら、


アッ‼︎交番あるぅぅぅぅ‼︎


道に迷ったら交番行けという昭和元年生まれのばあさんの言葉を思い出し、

やってる自転車屋さん教えてくれるんじゃね⁉︎


と勢いよく交番のドアをガラっと開ける…


『ただいま、パトロールに出掛けています。

ご用の方はこちらの電話をおかけ下さい。

三島警察署に繋がります』


ガランとした建物内。

すがる気持ちで受話器を取る…


「じっ、自転車ぁぁ、パンクしてぇぇぇっ‼︎

やっ、やってる自転車屋さぁん、ありませんか…?」


久しぶりにあんな情けない声出したんじゃないかと思った。

受話器の向こうの職員さんもどうやらGoogleで調べていて、ここから近いけど写真が住宅街の自転車屋さんに電話する。

後で分かった事だけど、Googleの写真が間違っていて、ちゃんとした店舗でした。

やってるとの事で、後は自分で電話してとのことで直接お店に電話。


「いっ、いまぁっ、函南駅の交番前にいて、自転車パンクしていて、直してもらえませんかっ…?」

ダミ声の年配の男性店主。

「…買った自転車屋さんはどこ?」

「通販(Amazon)で買ったんですぅ」

「いつ買ったの?」

「2、3日前です」

「そりゃひどいね。買った店に文句言いな」

確かに買ってすぐにパンクはひどい話ではあるが、今はそんな事より私は今日この自転車と家に帰れるか帰れないか、そもそも私自身が家に帰れるのかとても大事な時間である。

Amazonに文句言うなどどうでもいい。

「あっ、あのっ、これからコレで伊豆の国市に帰るんです…で、自転車押して店(2キロ先)まで行くの無理だと思うので、こっちに来てもらう事はできませんか…?」

電話口の店主、やっと状況が飲み込めたようで

「出張料掛かるよ…」

「いくらです…?」

「1000円」


払う‼︎


という事で、日が傾き始めた函南駅前の交番で迎えを待つこと数分…軽トラ着。

やはり年配の白髪の男性店主が降りてきた。

「あー、こうゆうタイプねぇーふぅーん。随分派手にやっちゃったねぇーー」

まさか直らないと言われたどうしようと恐怖におののく。

「ま、店に持ってくか。はい、乗りな」

と助手席へ。

「なんで自転車で函南駅来たのぉ?駿豆線使えばいーじゃない」

と店主の雑談にもあまりのショックでワナワナ状態…

「どの道、通って来たの?蛇ヶ橋渡った?」

と地元民なら確実に分かる橋なのに、

「あ、あれっ…蛇ヶ橋って何だっけ…?」

と混乱する始末。

「国道は?旧道で行った?」

「ア…ア…」

となっていたら

「あれ、あんた…引っ越してきたばっかでこの辺の人じゃないだろ?」

と言われちゃんと否定しなかったので、土地勘ない人になりました!笑

まさか伊豆の名物ガイド目指しているとか、その辺の地元民より伊豆詳しいとか、いつも鼻息荒巻いてアピールしている姿はどこへやら…我ながらなんて情けない姿。

そして私、めちゃくちゃ無口でした。


店着。

自転車をひと通り見て、じゃあやるべぇと言わんばかりに、自転車を修理専用?の台に置く。

ボタンを押すとウィーンという機械音と共に台が上がる。

自転車を作業しやすいように目線まで上げる機械だが、なんとなくそれがカッコイイと思った。

オイルまみれで黒い汚れた手袋をはめている姿を見た瞬間、急にカッコよく見えた。

心なしか顔付きも職人のような顔付きになり、この店主の一番素敵な部分を見たかもしれない。

タイヤの内側のチューブを取り、パンク箇所を調べる。

水の入ったバケツに入れてパンク箇所を探すが、なかなか見つからず…パンクしてないのかな?と思いはじめたとき「あった‼︎」とパンク箇所発見。

絆創膏みたいなシールを貼って、これで一安心のようだ。

「これね…イタズラされたかもね…」

との事。


はぁぁぁぁあああああ⁉︎


私の買ったばかりの自転車にイタズラした奴、ふざけんなっ‼︎アアアアアアアアア!ア!本当許さないし!キル!(ビル)


でも、私とAmazonが悪くなくて良かった。


すると、店主、ブレーキの効きが甘いだ、スタンドの角度が宜しくないだの、スルスル直す…あ、あれ…?来たときより良くなってない?なによりめちゃくちゃ…良い人じゃない⁉︎(今さら)


お金を払い、ひと仕事終えたと言わんばかりに、軒先でタバコを一服。

愛想はないかもしれないが、どことなく滲み出る良い人さ。

「あそこに山があるだら?(田方弁)

あの山を目指せば伊豆の国だから。

帰りは田んぼのほうの道…旧下田街道って言うんだけど…」

しまった。引っ越してきたばかりの移住者という誤解が解けていなかった。

うんうん、なんて話を聞いていると

「ウチの近所にニラコー行ってる奴がいてね…」

「あー、ニラコー」

「え。なんでニラコー知ってんの⁉︎」

しまった!何を隠そう、ワタクシ、ニラコーこと韮山高校の学祖である江川坦庵公の代官屋敷である、江川邸でガイドしていた…なんて今さら自己紹介できるわけもなく(小っ恥ずかしく)、


「えぇ、なんとなく…」


と信じられないほど素っ気ない返事をしました(´;ω;`)英龍さん…ついでに忠俊さんも、ごめん。


だからというわけではないが、帰りは韮山コースを走る。

歴史ガイドで反射炉や願成就院、大河ドラマ館をよく移動していたので、この道はもうただいま感が強くて、ほっとする。

まぁ…フッツーにイイとこだよなぁなんて今さら。


パンク直してくれた店主さん、ありがとう。

よそ者のふりしてごめんなさい。

よそ者どころか、伊豆の名物ガイド目指してるもんです。


【Ebike買いました‼︎…パンクしました~安定の伊豆のイイ人ばなし】

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◇合わせて読みたい◇

文中に出てきた江川邸ってなぁに?

見どころをオンラインでガイドしています!


→詳しく知りたい!


ところであなたは誰?

自己紹介を読んでみる→


 


江川太郎左衛門って誰?

→会ってみる

 

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