集まる場所になる渋谷

2023/2/21(火)

東京で会食する場所としてはどこがよいか。参加者の住んでいる場所、あるいは職場などを考慮のうえ、交通の便が良い場所として、渋谷が選ばれるかどうかです。雰囲気の良い店があることも条件になるのでしょうが、今の渋谷はどうでしょう?

交通の便利さでは、東京駅、新宿駅、池袋駅、品川駅。雰囲気ということでは銀座、日本橋、赤坂、六本木、浅草あたりになるのでしょうか。これからは虎ノ門や麻布台なども人気がでそうです。

では、渋谷は、となりますと、交通の便利さでは、現時点では乗り換えが不便で、特にJRの渋谷駅はエスカレーターが使えるところが限られています。雰囲気については、若者の街のイメージが強すぎるといえるでしょうか。渋谷をよく知っている仲間で集まるのはよいとしても、そうでない人に渋谷を提案するのは難しいのが現実でしょう。更に、東急百貨店本店のレストラン街がなくなり、Bunkamuraが休館となることで、そこを利用していた人たちの行き場がなくなってしまうのかもしれません。

そんな渋谷のイメージが変わるのは渋谷駅の整備が完了する2028年を待たなければならないのでしょうか。その年には東急百貨店本店跡にShibuya Upper West Projectが開業しています。ラグジュアリーホテルと賃貸レジデンスを含む商業施設で、屋上庭園もでき、外国人を含む多彩な人たちが集まる場所になるでしょう。

では、それまで渋谷では会食は無理? いえ、そういうことはないでしょう。将来を見据えてか、少しづつ魅力ある店が進出しています。来月には「道玄坂道」という地上28階の複合施設が竣工し、新たな回遊路ができるでしょう。年末から来年にかけて、Shibuya Sakura Stageという巨大な街が渋谷駅の南側に誕生します。

年々変化している渋谷は、常にイメージをリセットしていかなければならない街ともいえそうです。だからおもしろいのです。



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