火おこしマスターへの道 焚き火の手順
2022/11/23(水)
たまに見かける着火剤やバーナーを使わず、マッチやライターで「薪や炭に火をつけてる人」火おこしにルールは無いのですから、どんなやり方でも良いと思います。でも、ちょっとしたコツを知っているだけで、もっと簡単に早く火はつくんですよね。
火おこしは準備がとても大切です。
そう、下ごしらえ的なものです。料理でも下ごしらえ次第で出来はぜんぜん違いますよね?
火おこしも、準備に時間をかければ、そのあとはとても楽ちんなんです。
それと、
焚き火をするときにはまず風の方向
を読むことも大切です。
炎や煙がどっちの方向に流れていくかは、どの位置から火をつけるか、焚き火はキャンプの中心的存在で、どこにチェアやテーブルを置くかということにも影響します。
ステップ1.まず燃えやすいものから、始めましょう。
乾燥した細い物ほど点きやすい性質があります。そこで最初に火種を作るための材料を用意します。
【最初に準備する燃えやすい物】
- 枯草
- 乾いた樹皮
- マツの枯れ葉はとてもよく燃えます
- 麻紐をほぐしたもの
- 使ったティッシュのゴミや牛乳パック
一回の火おこしで片手でつかめるほどの量を用意しておくと安心です。これらの材料は燃えやすく、すぐに燃え切ってしまいます。少なすぎると次の材料に火がつかないことがあるので要注意です!さらに寒かったり湿度が高い時には量を増やしましょう。
枯れ葉や麻紐に火がついたら、すぐに次に燃えやすい素材に火をつけていきます。次に燃えやすい素材を準備しておきましょう。
【その次に燃えやすいもの】
- 松ぼっくり
- 乾いた杉の葉
- フェザースティック
自然に落ちている物も多いので、キャンプ場で探してみましょう。 フェザースティックとは、針葉樹(杉、ヒノキ、カラマツ)の薪を細く切り、角を削ったもの。薪を毛羽立たせることで、火がつくきっかけを作り、早く薪に火をつけるためのものです。松ぼっくりなどが落ちていない場合は、フェザースティックを作っておきましょう。 ここまで準備ができていれば、マッチやライターなどの着火に必要なものと、薪を準備しておけばOKです!
ステップ2.火を持続させる
細かい物に火が着いたら、その火を絶やさないようにするのがステップ2です。
ここで必要になるのはナタで細く割った薪です。特に油分や空気を含んでいる、針葉樹(杉、ヒノキ、カラマツ)がおすすめです。両手で持てるぐらいの量を準備しましょう。
ステップ1で作った火種の上に乗せていくのですが、そこがポイントです!
薪は隙間なく並べていくのではなく、やぐらを組むように隙間を開けて火の中に入れましょう。隙間を開けることで、酸素が行き渡り、より燃えやすくなります。 すぐに大きな薪を入れたくなりますが、しっかり火が大きくなるまでは我慢!うちわなどであおぐのは、火の付きが悪い時だけで大丈夫です!
ステップ3.火力をあげる
ステップ2である程度炎が安定してきたら、次にその炎を強いものにしていきましょう
火が安定してきたら、小〜中くらいサイズの薪を投入していきます。ここでも平に並べるのではなく、酸素が行き渡るように隙間を開けて重ねていきましょう。 一気にたくさん薪をくべてしまうと、火が小さくなってしまったり、扱いにくくなってしまうので、1〜2本ずつ入れていきます。
火が付きにくくなったり、小さくなってしまった際は、2段階で使った細かい薪を入れて安定させましょう。 火が安定してきたら、うちわなどでたくさん空気を送って薪に火がつくようにしていきます。
ステップ4 薪で火力を安定させる
腕の太さ以上の薪があればこの時点で投入します。木炭もこの時点から使うと性能がより発揮されます。
ここまでくると薪の位置で火力をコントロールすることが可能です。 強い炎が欲しい場合は、薪を重ねて火を集めます。クッカーや鍋までの距離が近いほど、強火で調理することが可能に!
弱火にしたい時は、薪の位置を広げるだけです。調理場が広ければ、弱火と強火の場所を作っておくと、調理が便利になります!
火おこしで重要なポイントは燃料のレイアウト
焚き火をする際はその土地の状況や周囲への影響を考える必要があります。ここでは焚き火をする上で抑えておきたい注意点を解説します!
【焚き火をするときに注意をすること】
たき火は正しく火を扱うわけなので、ちょっとした不注意で火傷を負ったり、山火事などの大惨事を引き起こす危険性があることを良く理解しましょう。
火をおこす場所と風向きや強さなどの気象条件にも十分配慮する必要があります。また、火が点いている間は必ず火の番人を立てるようにして、火から目を離さないようにすることも大変重要です。同時に意図しないような燃え方をしたり、炉以外に延焼した際にすぐ消せるように必ず水を準備しましょう!
【雨の降った日にする焚き火で注意をすること】
雨が降った時の焚き火にも要注意。小雨程度の雨であれば火は簡単には消えませんが、降雨時にはタープの下などで火をおこす場合はとても注意が必要です。 どうしてもたき火をする場合は、火の規模を最小限にし、タープは可能な限り高く張り直します。
立ち上がる炎の3〜4倍以上の高さが理想的です。タープや火の近くにあるテントが燃えにくい素材で作られてるかどうかも確認してから行います。 まだ火の扱いに慣れていない初心者は、雨の日にタープやテントの近くで焚き火をするのは控えた方がいいでしょう。
参考資料 いつも学びの多いサイト「hinata」
火おこしの方法を解説!これを知れば絶対火はおこせる!より