伊豆では誰もが一般人 〜伊東東郷記念館(伊東市)を見学して思ったこと
2022/9/8(木)
どうも。
伊豆の名物ガイドを目指す【まゆ】です。
伊東市の東郷記念館に行ってきました。
東郷平八郎とは明治38年(1905)の日露戦争で、ロシアのバルチック艦隊を壊滅した戦闘の指導者としてとても優秀だったと言われています。
そんな東郷は昭和4年(1929)に伊東で別荘地を建てます。
実は東郷は明治45年(1912)にここに土地を買っていたのですが、時代は日本がさらに戦争に向かっていくとき。
日露戦争後も指導者としての要望がとても高く、なかなか東京を離れられなかったそうです。
係りの方曰く、
東京では「元帥」と呼ばれ皆から恐れられていた東郷も、伊東では一般人として扱われる事に安堵を覚えたそうです。
東郷は妻のリュウマに温泉が良いという理由で、伊東に別荘を建てることにしたのですが、その願いは叶うことはありませんでした。
みなさん、ここまで読んでどう思うでしょうか?
ここは派手な装飾などはなく、とても簡素な造りです。
いつの間にか「元帥」のプレッシャーに押しつぶされそうになり、本当にどこにでもいる一般人になって、伊東の自然に囲まれて静かに暮らすことを願った東郷の気持ちを私は感じました。
今も伊豆に来たお客様が、日常を忘れる時間のお手伝いを私はしたいです。