横浜・馬車道の近代建築
2022/8/25(木)
横浜・馬車道周辺では、明治から昭和初期にかけて建てられた近代建築が多く残っています。
これらの建物は古代ギリシア神殿をルーツとする古典主義建築の装飾が特徴的です。
代表的な建物を選んで、そのバラエティあふれる外観を見くらべてみましょう。
旧横浜銀行本店別館(元第一銀行横浜支店)の特徴は半円形のバルコニーの巨大な列柱。
古代ギリシア神殿をほうふつとさせます。この柱のデザインはトスカナ式といわれるシンプルな装飾です。
神奈川県立歴史博物館(旧横浜正金銀行本店)は明治37(1904)年に建てられた煉瓦と石造りの建物です。
外観にはこれでもかというくらい、凝った意匠の装飾がリズミカルに並んでいます。
日本郵船歴史博物館は正面に並ぶ巨大な列柱が圧巻。華やかなコリント式の柱頭飾りが見事です。
昭和初期の建物で、ファサードのデザインはややシンプルですが、内部は多くの装飾がある優雅な空間です。
周辺には見るべき建物がまだまだあります。
横浜の名建築×歴史ツアー2では、これら馬車道の近代建築をめぐり、建物の魅力や見かたを詳しく解説いたします。