コナラとスミレとアリ
2022/5/2(月)
ぼくの体験のコースには
樹齢200歳ほどで
幹には大きなうろができて
土に還りつつあるコナラの樹があります。
でもまだ生きていて、
毎年葉をつける。
斜面から出てしまっている根っこも
いくつかはもう枯れていて
その枯れた根っこのひとつの上に
この春咲いていたスミレの花。
コナラもスミレもそれぞれが
別々に、一緒に生きている。
こんな場所に地面から
スミレの種が落ちるわけはなくて
これはアリが運んだ種から
芽を出したスミレだと思います。
スミレは種にアリの大好きな
エライオソームという物質をつけることで
アリに種を運んでもらう。
オマケ付きのお菓子の
そのオマケ欲しさでお菓子を買っちゃう
子どものように
アリはせっせと
スミレの種を運びます。
スミレもアリもそれぞれが
別々に、一緒に生きている。
ぼくが大好きな、
そして体験でもいろいろとご説明する
自然界ってそういう場所なんです。