白神山地の400年ブナが、この冬倒れていた
2022/3/23(水)
昨年7月、初めて見ることができた「400年ブナ」。
白神山地が広がる秋田県藤里町の岳岱(だけだい)にそのブナの木はどっしりと根をおろしていました。
1993年、日本で初めて世界自然遺産に登録された時点で推定400年の樹齢とされていたので約430年は生きていることになるのだとか。
その400年ブナがこの冬、倒れているのが発見されたと今朝の地元紙一面で知りました。
白神山地のシンボル的存在として多数紹介されてきたこの樹を初めて見たとき、
そこだけ時間の流れの速度が違うような、別の次元にあるような感じさえしました。
神々しさや、力強さ、懐かしさ、暖かさ...いろんな感情を抱かせる不思議な空間をつくりだしていました。
コケやキノコ、枯れた弦にも覆われ明らかに朽ち始めているのが分かりますが、
夏にはたくさんの葉を茂らせ秋には美しく色づき、こちら側の時間や命の循環の中にしっかり存在しているのを感じました。
「いつ倒れてもおかしくないくらいの古木」と、ガイドさんが話していましたが、まさかもう会えないなんて。
ブナの大木は朽ちて倒れることで、次に伸びる若いブナの木に光を与え土や栄養分となり、命の循環を回し続けるといわれています。
この大きな存在がなくなったのはとても残念なことですが、数百年に一度の一つの節目に巡り合えたのは貴重な体験なのかもしれません。
そして、自分はほんの小さな人間で、100年にも満たないであろう命なんだ...と改めて感じました。
世の中にはまだまだ見たこと聞いたことのないもので溢れていて、興味は尽きません。
そして、新型コロナ禍や地震(自然災害)、海をはさんだ隣国が戦争を起こしている昨今。
時間や経費の都合で行けないところはオンラインで行ける!を知った2021年。
今年もまた、あのブナの原生林に私は行きます。
そしてもっとたくさんの人に、よりよい形で知ってもらえるよう行動を起こしたいと思った朝でした。
とりあえず秋田に興味がわきましたら、3月27日開催の秋田ainiホストフェス、チェックしてみてください。
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白神山地に関するサイトはたくさんありますが地元近くの秋田県側藤里町より